飼い主さんが亡くなって以来、行方不明になっていた猫。10年後に飼い主さんの家族と再会し、再び温かい愛情を感じる

ある日、とっても人間慣れした猫がニューヨークのブロンクスにある野良猫のコロニーに現れました。日頃から猫の保護活動を行なっているリタさんは、その猫の話を聞いて、すぐに保護する必要があると感じました。

リタさんは地元の保護施設『MCRR』に連絡をして、猫の養育ができないかを尋ねました。電話を受けたスタッフは、まずは動物病院でマイクロチップを確認してもらうことをリタさんに提案しました。

その後、猫を無事に保護したリタさんは、すぐに地元の動物病院へと連れていきました。そして獣医さんに猫の身体をスキャンしてもらうと、猫が『マウジー』という名前で、10年前にマイクロチップが登録されていたことが分かったのです。

「私達がすぐに登録されていた電話番号に連絡をしてみると、既にその番号は使われていないことが分かりました。登録されていた住所はここから4時間ほど離れた場所にあり、最終的にマウジーの家を見つけることができました。しかし、飼い主のデニスさんは既に亡くなっていることが分かりました」とスタッフが言いました。

「私達が見つけた記事には、デニスさんは10年前に39歳で亡くなったと書かれていました。その記事には彼女の両親の名前が書かれていたため、私達は彼女の両親を探し出して、連絡を取ることに決めました。」

出典：MagnificatCatRescue

無事に両親の連絡先が分かったスタッフは、すぐに両親に電話をしてみました。しかし、その電話には両親が出ず、代わりに留守番電話の音声が返ってきました。

その後、折り返しの電話を待っていたスタッフの元に、デニスさんの母親のジョイスさんから電話がかかってきました。

「ジョイスさんは最初、マウジーが発見されたことが信じられない様子でした。彼女はしばらく興奮していましたが、ようやく落ち着くと、以前のことを話し始めました。」

「デニスさんは亡くなる2ヶ月前に、2匹の子猫を保護施設から引き取っていました。その後、デニスさんが亡くなると、両親が2匹の子猫を引き取ることを提案しましたが、デニスさんの夫はそれを拒否したそうです。」

出典：MagnificatCatRescue

それから両親はデニスさんの夫と連絡が取れなくなり、子猫がどうなったかを知ることができませんでした。しかし、突然マウジーが見つかったことを知って、両親は娘からのメッセージが届いたように感じたそうです。

マウジーが見つかったのはデニスさんが亡くなってから、ちょうど10年後のことでした。デニスさんが亡くなった後、両親はデニスさんがどれほど動物好きだったかを何度も思い出し、自分達も子猫を保護施設から引き取って、大切に育て始めたそうです。

出典：MagnificatCatRescue

スタッフはマウジーを家族に再会させるために、すぐにマウジーを送り届ける準備を始めました。スタッフは保護動物達の輸送を行う保護団体に連絡を取り、マウジーを安全に家族の元に届けてもらうことにしました。

そして長い年月を経て、ついに家族とマイジーは再会を果たすことができたのです！ ジョイスさんと夫は娘の愛猫に会うことができて、心から喜びを感じていました。

再会の現場に立ち会ったスタッフは、「私達は再会の瞬間にとても胸が熱くなりました」と話してくれました。

出典：MagnificatCatRescue

「マウジーは現在、温かい家族の元でご飯をたくさん食べています。再会した日は物陰に隠れていたマウジーでしたが、翌日になると新しい家族に愛情を求めてきました」とスタッフが話してくれました。

マウジーはとても愛情豊かな性格で、以前からこの家に住んでいたかのように、幸せそうな姿を見せてくれているそうです。

出典：MagnificatCatRescue

すっかり新しい環境に安心したマウジーは、家族がソファーに座るとすぐに膝の上に飛び乗ってきます。そんなマウジーに家族はいつも、再会できたことがどれほど嬉しかったかを伝えているそうです。マウジーはその話を毎回熱心に聴きながら、まるで話を理解しているかのように、愛情いっぱいに身体を擦りつけてくるそうです。
出典：MagnificatCatRescue／lovemeow