猫の『スパイク』がまだ子猫だった頃、街中の路上で暮らしていました。そんなスパイクはある日、『Left Bank Books』という書店の敷地に迷い込み、お店の周りを一日中ウロウロし始めたのです。そんなスパイクの姿を見た書店のスタッフ達は、自分達が何をしなければいけないかを知っていました。
スタッフ達はスパイクをお店に温かく迎え入れました。そして、それから11年が経った今でも、スパイクは書店の猫として、毎日の仕事を楽しんでいるのです。
スパイクは書店が受け入れた最初の猫ではありませんでした。スパイクが初めて書店に来た時には、スパイクに似た2匹の黒猫が住んでいたそうです。
スパイクは現在、お店を完全に支配している王様です。スパイクは1年中、店の中で暮らしていて、いつもお客さんに挨拶をしているそうです。
「スパイクは食べ物や水などの必要なものは全て持っています。私達は彼のことを、夜間のマネージャーだと思っています。彼は店が開店するまでの間、全ての本に気を配っています」とスタッフのローレン・ワイザーさんは言いました。
スパイクは店内のあらゆる場所を自分のものだと思っています。もちろん棚の上も自分のもので、よく棚の上で幸せそうにくつろいでいるそうです。
時にスパイクは本の上で昼寝をして…
スタッフのデスクで丸くなります。でもこのお店はスパイクのものなので、スタッフ達はみんなスパイクの自由気ままな行動を全く気にしていないそうです。
「スパイクは書店の仕事が大好きです。そんな彼は自分のウェブページも持っています。彼の好きなことは道路に面したディスプレーで昼寝をすることで、外を歩いている人達の心を温め、彼自身も太陽の光で温められています。また、彼は地下の中古本売り場のイスでまったりしたり、スタッフ・ミーティングを中断することも大好きです。」
そんな愛らしいスパイクは、地元の人達の人気者です。スパイクはInstagramのアカウントも持っていて、時々スパイクに会うために、遠くの街からお店に来る人もいるそうです。人間のことが大好きなスパイクは、色々な人達に出会えることがとても嬉しいようです。
「お店に足を運んだ人達は、スパイクが棚を行き来する姿を見るのが好きなようです。このお店に来る人達は書籍についての質問の他に、特別な質問をしてくることがあります。それは『スパイクはどこにいますか?』という質問です。スパイクは時々、スタッフでも分からないところに身を潜めていることがあります。彼が来店したファンに挨拶をするかどうかは、彼の気分にかかっています。」
「お客さんの中には、彼のためにオヤツを持ってくる人もいます。さらにスパイクは毎年、たくさんのクリスマスプレゼントを受け取っています!」
人間好きのスパイクは、自分の存在を多くの人に知ってもらいたいと思っているようです。そのためお店でイベントが開催されている時は、必ずその場に現れて、イベントに参加している人達に挨拶をして回るそうです♪
そんな社交的なスパイクですが、時にはイタズラをすることも♪
でもそれはスパイクの仕事の1つです。このお店はスパイクのもので、お店の中は完全にスパイクに支配されているのです( *´艸`)
「お茶目なスパイクは、スタッフ・ミーティングでベーグルの『検査』をしていることもあります。また彼は以前、フロントデスクの下で約100枚の買い物袋を破っていたことがありました。その姿がとっても面白かったので、私達はその様子をビデオにしっかりと収めました。」
スパイクはお店のムードメーカーで、スタッフ達の心をいつも温めているのです。
スパイクはお店になくてはならない存在で、いつも真剣に仕事をしています。きっとスパイクが最期を迎える瞬間まで、この店で幸せな時間を過ごしていくことでしょう。そして、お店に来る人達全てがスパイスとの時間を楽しみ、たくさんの愛情をスパイクに注ぎ続けることでしょう(*´ω`*)