ある日、ニュージーランドのロワーハットにある保護施設『キトゥン・イン』に、子猫の『ウィドル』が兄弟と一緒に運ばれてきました。保護施設のスタッフ達はすぐにウィドルが他の兄弟とは違って、成長していないことに気づきました。
しかし、ウィドルは身体が小さいにもかかわらず、全身からエネルギーが溢れ出していて、いつも注意を引くために大きな声で鳴いていました。ウィドルは独りぼっちになるのが嫌いで、いつも誰かの愛情を欲しがっていました。
動物病院で看護師をしているジェシーさんは、ウィドルと兄弟を養育するために自宅へと連れて帰りました。ウィドルは暖かいものにしがみつくのが大好きで、よく床の上のアダプターにくっついていました。そしてジェシーさんが近づいてくると、すぐに肩の上に登って嬉しそうにくつろぎ始めました。
ジェシーさんはそれから数ヶ月間ウィドルを育てましたが、ウィドルの大きさはほとんど変わりませんでした。そのためウィドルの兄弟が里親募集のために保護施設に戻っても、ウィドルだけはジェシーさんの家に留まり続けたのです。
「ウィドルはずっと私達の家にいました。そして私と夫は自然と彼を手放すことができなくなりました」とジェシーさんが言いました。
寂しがり屋のウィドルは夫婦のそばから片時も離れようとはしませんでした。そこでジェシーさんは毎日ウィドルと一緒に職場に行きました。
「ウィドルは相手がどう思うかに関係なく、みんなの肩の上によじ登ります。彼はとっても幸せな猫で、いつもリラックスしていて、愛情に溢れています。」
そして6ヶ月後、ウィドルの体重はようやく1kgに達しました。「ウィドルは汎下垂体機能低下症を患っていて、成長ホルモンの分泌が低下しているため、ほとんど身体が大きくならないことが分かりました。」
ウィドルの身体はこれからも小さいままですが、ウィドルはとっても大きな心を持っていて、毎日を力強く生きているのです。
ウィドルが人間の肩に乗っていない時は、腕の中で丸くなって幸せそうに喉を鳴らしています。その姿がとっても愛らしくて、夫婦はいつも心が温められているそうです。
そんな愛らしいウィドルが一番幸せを感じるのは、夫婦にピッタリとくっついている時です。
そのため夫婦が他のことに集中していると、かまって欲しそうに突撃してくることもよくあるそうです♪
「ウィドルは生まれて半年ですが、今も肩にちょうどフィットするくらいの大きさです。彼はどんな時でも寄り添ってくるため、私がリビングルームでひとりになることはありません。」
ウィドルは今の生活に最高の喜びを感じていて、いつも夫婦にピッタリとくっつきながら、幸せな時間を過ごしているのです♪
こうして路上から保護されたウィドルは、ジェシーさんの家で新しい人生をスタートさせることができました。ウィドルはこれからも毎日の暮らしを楽しみながら、幸せいっぱいに喉を鳴らし続けていくことでしょう(*´ω`*)
出典:trashcanjonesfosters/lovemeow