ある日、迷子の子猫の『スクーター』が家の庭に迷い込んできました。鳴き声を聞いた家族が外に出ると、悲しそうな顔のスクーターがゆっくりと近づいてきました。家族はすぐにスクーターを保護して、家の中へと連れて行きました。
スクーターが発見された時の様子はこちら。 (動画)
家族はスクーターが必要なケアを受けられるように、地元の保護施設に連れて行きました。
「私達がスクーターを受け取った時、彼がどのようにして5週間も野外で生きてこられたのかが分かりませんでした。でも彼は誰もが驚くほどの強い意志を持っていました」と保護施設のスタッフが言いました。
スクーターは前足が曲がっていて、目に感染症を患っていましたが、スタッフに抱きかかえられると、大きな音で喉を鳴らし始めました。独りぼっちだったスクーターは、これまでずっと温かい愛情を欲しがっていたのです。
スクーターが施設に来てから半日間は身体の診察が続きました。スクーターは血液検査を受けたり、レントゲン写真を撮ったりして、身体の隅々まで調べてもらいました。スクーターは診察の間もスタッフの腕の中で何度も眠りについたそうです。
「スクーターは生まれつき前足の靭帯や筋肉が短かったため、常に足が曲がっている状態になっていることが分かりました。」
スクーターの足は長い間内側に曲がっていたため、骨の成長に影響を与えていました。「私達はスクータの足を少しずつ本来の角度に慣れさせていこうと思っています。その後、専門病院での手術を考えていますが、まだ彼の身体が小さいため、しばらくの間は手術をしないで治療を続けていこうと思います。」
最初は体重が軽かったスクーターですが、生後7週で450gほどになりました。まだ平均体重よりも少し軽いですが、安全な家の中で楽しく生活しているそうです。
「スクーターは養育ボランティアさんの家で生活しています。彼は子育て中のエイブリーに出会い、他の4匹の子猫達と一緒に育っています。」
スクーターはエイブリーからたくさんの愛情を注がれて、すくすくと成長を続けています。また、スクーターは新しい兄弟達ともすぐに仲良くなって、自分が独りではないことをいつも感じているそうです。
「スクーターの感染症は薬で完治しました。そして今、彼の体重はどんどん増えています。他の子猫達はスクーターよりも4週ほど若いですが、体重はみんな同じくらいです。」
スクーターは他の猫とは歩く姿が少し違っていますが、自分の人生が大好きで、いつも幸せそうな表情を見せてくれています。そして頭を撫でられると、とっても大きな音で喉を鳴らし始めるそうです。
スクーターは今、みんなから愛されていることに大きな幸せを感じています。きっとスクーターは全ての治療を乗り越えて、いつの日か自由に跳んだり走り回ったりする姿を見せてくれることでしょう。
出典:herekittykittyrescue/lovemeow
This post was published on 2024/07/24