ある日、1匹の野良猫がニューヨークの路上を彷徨い歩いていました。猫を発見した近所の女性は、猫のことが心配になって、定期的にご飯を用意するようになりました。
それからしばらく経ったある日のこと、女性が自宅の地下室に向かうと、何とそこでいつも世話をしていた猫の姿を発見したのです! どうやら猫はコッソリと地下室に侵入していたようです。
その日の気温はとても低かったため、女性は突然の訪問者を外に出すことができませんでした。そこで女性は一晩の間、猫を家に泊めてあげることにしました。
それから2週間後、女性は再び驚きの出来事に遭遇しました。今後は自宅の敷地内にあった靴箱の中で、猫と生まれたばかりの子猫達の姿を発見したのです! 予想外のことにとても驚いた女性でしたが、家族と一緒に猫の親子を保護すると、家の中へと連れて行きました。
そして女性はすぐに地元の保護施設に連絡をして、親子を助けることができるかを尋ねました。その後、養育ボランティアのサラ・ゾーイさんが親子を迎えに来て、母猫に『マグノリア』と名付けて世話を始めました。
親子が新しい環境に落ち着いた直後、サラさんは予想していたよりも多くの助けがマグノリアに必要なことに気づきました。
「マグノリアは重度の感染症で40.6度の熱が出ました。彼女は急激に衰え始め、1週間も入院しなければなりませんでした」とサラさんが言いました。
一方の子猫達はまだとても幼く、24時間体制の看護が必要でした。そのためマグノリアが入院している間、サラさんと家族はチューブを使って子猫達に栄養を与え続けました。
「幸いなことにマグノリアは完全に回復しました。しかし、長い間子猫達から離れていたため、ミルクを作り出すことができなくなっていました。そのため私達は引き続き、人工哺乳で子猫達にミルクを飲ませる必要がありました。」
「私はマグノリアとチームを組んで一緒に子育てを続けました。子猫達は次第に体重を増やし、確実に力強くなっていきました。」
マグノリアは人間好きの性格で、とても愛情深い猫でした。そのためサラさんと会話をしたり、身体を撫でられることに大きな喜びを感じていました。
「マグノリアは何か伝えたいことがある時は、いつも愛らしい声で話し掛けてきます。特に身体を撫でられている時はたくさんの話し掛けてきて、大きな音で喉を鳴らしてきます。」
「私達がテレビを見ている時、マグノリアはいつも私達に寄り添ってきます。どうやらそれは彼女が一番好きなことのようです」とサラさんが話してくれました。
マグノリアの子猫達はすくすくと成長を続け、無事に全ての子猫に里親さんが決まりました。子猫達は順番に旅立って行って、新しい生活を始めたそうです。
こうして出産場所を探してコッソリと家の中に侵入したマグノリアは、病気を治してもらい、安全な場所で子育てをすることができました。サラさんの力を借りながらマグノリアが育てた子猫達は、新しい家でもたくさんの愛情を注がれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sarazoekittens/lovemeow