助け合いながら何年も路上で生きてきた2匹の猫。ついに家の中で一緒に暮らし始めると、お互いの愛情で幸せいっぱいに

ある日、路上を彷徨い歩く茶白猫とキジトラ猫が発見されました。猫達は警戒心がとても強く、誰も自分達のそばに近づけようとはしませんでした。

そんな猫達のことを心配した夫婦がご飯を用意するようになり、ふたりの様子をうかがいながら信頼関係を築こうと試み始めました。しかし、夫婦の努力にもかかわらず猫達は非常に用心深く、人間との距離をとり続けました。

そんな中、保護活動を行っているジュリーさんがキジトラ猫に出会い、そのひどい状態にショックを受けました。キジトラ猫の毛は非常に荒れていて、厳しい天候から身を守ることができなくなっていました。

ジュリーさんはキジトラ猫を助けることを決意して保護活動を始めました。そして、ジュリーさんが近所の人達と話しているうちに夫婦に出会い、キジトラ猫に親友がいることを知りました。

猫達が切っても切れない関係だと分かったジュリーさんは、ふたりを一緒に保護することに決めました。

ジュリーさんは保護活動仲間のミシュリーヌさんに手伝ってもらいながら、無事に捕獲器で猫達を捕まえることに成功しました。そして、養育ボランティアのデニスさんとツイーズさんの元に猫達を連れて行きました。

「デニスさんとルイーズさんは猫達のために静かな部屋を用意しました。そして、猫達を動物病院に連れて行くと、診察中の猫達が非常に大人しいことに驚きました。また荒れていた毛を刈られている最中も、猫達はとても落ち着いていました」と保護施設『シャトンズ・オルフランズ・モントリオール』のスタッフが言いました。

『チェンバーテン』と名付けられたキジトラ猫は、かつて飼い猫として暮らしていて、ある日家から脱走したことが分かりました。保護施設のスタッフがチェンバーテンの飼い主に連絡をしたところ、もうチェンバーテンを世話したいとは思っていないことが分かりました。

「チェンバーテンはしばらく路上で暮らした後、キジトラ猫の『ヴォルテール』に出会って親友になりました。ふたりはどこに行く時もお互いの後をついて行きます。」

出典:comrescuemontreal

「ふたりは優しい人達のおかげでついに快適な場所で寝ることができ、好きなだけご飯を食べられるようになりました。」

そんな猫達に出来る限り最高の生活を送らせてあげたいと思ったジュリーさん達は、保護施設に連絡をしました。保護施設のスタッフ達は猫達を温かく受け入れると、必要なケアとサポートを提供しました。

「ふたりはとても強い絆で結ばれていて、いつも一緒に過ごしています。ふたりはお互いに愛情を注ぎ合っていて、その姿はとても美しいものです。」

美味しいご飯と適切なケアのおかげで猫達の毛は柔らかくなり、全身にツヤを取り戻しました。さらにいくつかの健康問題を解決すると、とても元気な姿を見せてくれるようになりました。

猫達は一日中愛情いっぱいに顔を擦りつけたり、寄り添い合ったりしています。「ふたりの絆は本当に心温まるものです。ふたりはお互いに頼り合っていて、ほとんど離れることはありません。」

猫達はふたりとも穏やかな性格の持ち主で、いつも落ち着いた様子で過ごしています。猫達は明日の心配をする必要がなく、一日中のんびりと過ごせることに大きな喜びを感じているのです。

「ふたりのうちの一方の姿を探すと、もう一方が必ず近くにいます。またどちらか一方をブラッシングしていると、その隣には必ずもう一方がいて、自分の順番を待っています。」

猫達は養育主さんの家族にすっかり馴染んでいて、室内での新しい生活がとても気に入っています。ヴォルテールは人間のハグが大好きになって、抱っこされるたびにゴロゴロと喉を鳴らしているそうです。

「ヴォルテールは太陽の光を浴びながら昼寝をするのが好きで、人間に注目されるのが大好きです。彼は自分の殻を破って、人間が優しくて思いやりのある存在だと気づきました。」

「チェンバーテンはいつも長い時間昼寝をしていますが、オモチャに気づくとすぐに遊びたい気持ちに火がつきます。またブラッシングされるのが大好きで、仰向けになって『もっとブラッシングして』とおねだりしてきます。」

「チェンバーテンはヴォルテールのことをいつも守っていて、ヴォルテールのそばから離れたくないと思っています。そのためヴォルテールが動物病院に行くと、戻ってくるまでずっと玄関で待っています」と保護施設のスタッフが話してくれました。

こうして一緒に路上での生活を乗り越えてきた猫達は、今も変わらず深い絆で結ばれています。猫達は安全で快適な室内生活に大きな喜びを感じていて、お互いに愛情を注ぎながら幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
出典:comrescuemontreallovemeow

This post was published on 2024/06/24