鍵のかかったバスターミナルに閉じ込めらてしまった猫。通行人に助けを求めると、優しい人達が手を差し伸べてくれた

ある晩遅く、ベッキー・ウィズダムさんの携帯電話が鳴り、届いたメッセージを見て足を止めました。ニューヨークの保護団体『グリーンポイント・キャット』の代表であるベッキーさんは、助けを求める猫達の緊急アラートには慣れていましたが、今回届いたメッセージはいつもとは違っていました。

普段から一緒に猫の救助活動を行っている『キャッツ・イン・ザ・シティー』のマーサさんが、バスターミナルに閉じ込められている猫についての連絡をしてきたのです。

出典:Greenpointcats

ベッキーさんはその時、手術後の回復期間中だったため、一人で現場に行くことは不可能でした。そのためベッキーさんはスタッフ達を派遣しました。それから1時間も経たないうちにスタッフ達が現場に到着して、マーサさんが説明していた通りの光景を目にしました。

「スタッフ達はバスターミナルの中に若い灰色の猫が閉じ込められていることを確認しました」とベッキーさんが言いました。

スタッフ達が翌朝までバスターミナルに入れないことを知ると、無力感に襲われました。そして閉じ込められた猫の行動が、さらにスタッフ達を辛い気持ちにさせました。

「最初に届いた動画を見て、私は胸が張り裂ける思いがしました。猫は大きな声で鳴きながらウロウロしていて、閉じ込められたことに明らかに動揺していました。」

出典:Greenpointcats

スタッフ達は後に『メトロカード』と名付けた猫を建物の外から慰めようとしましたが、それは上手くいきませんでした。その日の夜はメトロカードを抱きしめることはできませんでしたが、メトロカードが何も食べていないと感じたスタッフ達は、せめて食べ物を与えたいと考えて、あらゆる手を尽くしました。

「スタッフの一人がドアの下に食べ物を滑り込ませると、メトロカードはあっという間に平らげました。彼は非常にお腹が空いていました。」

メトロカードが食べ物を食べる様子を見て少しホッとしたスタッフ達でしたが、メトロカードを一晩放置することにまだ不安を抱いていました。

「私達は翌朝、メトロカードを保護する計画を立てました。バスターミナルは従業員によって午前6時頃に開錠されると知りましたが、それでも私達は不安を感じていました。もし誰かが早く来てメトロカードを外に出したらどうしよう?見つけられるだろうか?」

結局、スタッフ達は従業員がメトロカードを外に出さないようにドアに張り紙を残して、出来るだけ早くメトロカードを迎えに来ることを約束しました。

出典:Greenpointcats

翌朝の午前5時半、バスターミナルの従業員が到着する時刻の少し前に、現場でマーサさんとスタッフ達が合流しました。そしてドアがようやく開くと、スタッフ達はメトロカードの近くにキャリーを置きました。するとメトロカードはスタッフ達の元に嬉しそうに駆け寄ってきたのです。

「メトロカードはまるで救助を待っていて、路上での生活に別れを告げる準備ができていたかのように、真っ直ぐにキャリーの中に入ってきました!」

スタッフ達はついにメトロカードを保護することができたことに大喜びしました。スタッフ達はメトロカードを地元の動物病院に連れて行って、健康に問題がないかを診てもらいました。そしてその後すぐに、メトロカードをリラックスさせてくれる完璧な養育主さんを見つけて、養育主さんの家へと送り届けました。

「メトロカードはとっても活発で、鳴き声も大きくて、最高に甘えん坊です」とベッキーさんが話してくれました。

出典:Greenpointcats

こうして優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めたメトロカードは、もう食べ物や避難場所を心配しながら路上を彷徨い歩く必要はありません。現在、ベッキーさんとスタッフ達はメトロカードがいつまでも幸せに暮らせるように、生涯の家を探しているそうです。きっと愛情深いメトロカードの前には素敵な家族が現れて、安全な家の中で愛情に満ちた毎日を送っていくことでしょう。

This post was published on 2026/02/19