ある日、保護施設『フラットブッシュ・キャッツ』のウィルさんの元に1本の電話が入りました。ウィルさんの友人の家のガレージで、野良の母猫と産まれたばかりの子猫達が発見されたというのです。
「その電話は近所に住む友達からでした。友達のガレージのドアは少し前から壊れていて、ドアが開きっぱなしになっていました」とウィルさんが言いました。
どうやらその間に猫がガレージの中にこっそりと侵入して、3匹の子猫達を出産したようです。
数日後にようやくドアが閉められるようになった時、友達はガレージの外で不安そうにしている猫の姿を目にしました。「ドアが直ったことで子猫達はガレージの中に閉じ込められてしまい、とてもお腹を空かせていました。でもこの時の友達はまだ子猫達の存在に気づいておらず、猫がどうして不安そうにしているのかが分かりませんでした。」
その後、友達が再びガレージのドアを開けると、中に子猫達が取り残されていることに気づきました。
その話を聞いたウィルさんは、猫の親子を保護するために友達の家へと向かいました。そして、母猫を捕まえようと捕獲器を設置していると、母猫の方からウィルさんのところに近づいてきたのです。そして母猫はそのままウィルさんに挨拶をして、擦り寄ってきました。
「母猫は自らキャリーに入ってきました。もしかすると母猫は以前、誰かに世話をされていたのかもしれません。」
ウィルさんはガレージの真ん中に母猫の入ったキャリーを置きました。すると母猫の鳴き声を聞いた子猫達が、1匹ずつ物陰から姿を現しました。
子猫達は少し人間を怖がっていましたが、美味しいご飯とオヤツ、温かいハグと快適な暮らしの中で、すぐに人間の愛情を受け入れました。ウィルさんは母猫に『ポテト』、子猫達に『クリンクル』『トット』『シューストリング』と名付けました。
その後、猫の親子は養育ボランティアのアメリアさんの家で世話をされることになりました。「親子はみんなお風呂で全身を綺麗にしました。ポテトはその後すぐに子猫達の毛づくろいを始めました。」
アメリアさんは猫の親子のために静かな部屋を用意しました。子猫達はすぐにフカフカのベッドが気に入ったようで、お母さんと一緒に幸せそうにくつろぎ始めました。
「ポテトは家の中に満足していて、子猫達も元気いっぱいに過ごしています。ポテトはすぐにアメリアさんのことを信頼しました。どうやらポテトはアメリアさんが子猫達のために最善を尽くしていることが分かったようです。」
「今回保護した子猫達はみんな健康でしたが、野外での生活で体調を崩す子猫達もたくさんいます。私達は1匹でも多くの不幸な猫を減らせるように、これからも保護活動を続けていきたいと思います。」
そんなウィルさん達のおかげで、新しい生活を始めることができたポテトと子猫達。人間のことを完全に受け入れた猫の親子は、もう二度と路上を彷徨い歩く必要はないのです。
「毎晩、ポテトはアメリアさんに寄り添いながら眠っています。猫の親子は暖かくて、安全で、幸せな時間を過ごしています」とウィルさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして出産する場所を探していたポテトは、安全な家の中で快適な生活を送り始めることができました。ポテトは安心して子育てができることに幸せを感じていて、助けてくれた人達にたくさんの「ありがとう」を伝えているのです(*´ω`*)
出典:flatbushcats/lovemeow
This post was published on 2024/06/17