ある日、ブルガリアの北部にある小さな村で、後ろ足に重傷を負った野良猫の『プー』が見つかりました。発見者はプーの状態を見て、車か電車に轢かれてしまったのだろうと思ったそうです。
その後、地元の保護施設『レッツ・アダプト・ブルガリア』に運ばれたプーは、すぐに動物病院『セントラル・ベット・クリニック』へと向かいました。病院では獣医さん達があらゆる手を尽くしましたが、プーの後ろ足を元に戻すことはできませんでした。
両足を失ったプーは今までのように跳んだり歩いたりはできなくなりましたが、本来の行動力が衰えることはありませんでした。
そんなプーのために獣医の外科医ウラジスラフさんが特別な義足を作ることにしました。ウラジスラフさんはチタン製の義足を製作して、プーの足に取り付けたのです。
それから1ヶ月後。
プーはついに最初の1歩を踏み出しました。義足はプーの足にフィットしていて、本人もあまり違和感を感じていないようでした。
「プーの状態は私の想像以上のものでした。完全に元の足のような動きはできませんが、この義足でプーは歩くことも、走ることも、跳ぶこともできるようになりました」とウラジスラフさんが言いました。
「今までの義足は飼い主さんによる毎日のメンテナンスが必要で、しばしば合併症を引き起こす原因にもなっていました。しかし、この義足ではそれらの欠点を完全に補っています。」
どうやらプーも新しい足がとても気に入ったようで、いつも楽しそうに家の中を歩き回っているそうです。
こうしてプーは獣医さん達のおかげで、再び自由に歩くことができるようになりました。新しい足を手に入れたプーは、好奇心の赴くままに様々な場所へと出かけているそうです。
出典:LetsAdoptBulgaria/lovemeow
This post was published on 2024/03/28