ある冬の寒い日のこと、スラヴァさんが雪道を運転していると、道路脇に毛玉のような塊があることに気づきました。
「私はそれが猫だと分かりました。そして、この厳しい寒さの中で凍ってしまったのかもしれないと思いました」とスラヴァさんが言いました。
猫の横を何台もの車が通りましたが、止まる車は一台もありませんでした。その様子を見たスラヴァさんは、自分が何をすべきかを知っていました。
スラヴァさんはすぐに車を止めると、雪の中で凍りついていた猫を救出しました。
「私は保護した猫をタオルで包んで車に戻りました。そして全身の氷を溶かすために、車の暖房を最大にしました。」
スラヴァさんは保護した猫に『ニカ』と名付けました。
「ニカは道に迷って、数本の木しか生えていない場所で動けなくなっていました。彼女には大雪から抜け出す術がなく、移動する力も残っていませんでした。」
スラヴァさんはニカを近くの父親の家に連れて行き、毛布で包んで、暖房で身体を温めてあげました。するとニカはとても安心したようで、ゴロゴロと喉を鳴らしながら感謝の気持ちを伝えてきたのです。
その後、身体が十分に温まったニカを動物病院へと連れて行きました。
獣医さんに診てもらうと、ニカが生後6ヶ月だと分かりました。ニカはひどい寒さの中でシッポに凍傷を負っていたため、その部分を切断しなければなりませんでした。
そしてニカは幼い身体で手術を乗り越えました。
「ニカは私達が助けようしていることを知っているようでした。彼女はとても忍耐強く、不満を言わず、ずっと愛らしい姿を見せてくれていました。」
保護から2週間後。
すっかり元気を取り戻したニカは家中を走り回ったり、スラヴァさんと楽しく遊び回るようになりました。
そして、2ヶ月後。
ニカは生後8ヶ月になりました。とっても愛らしいフワフワのニカは、暖かい家の中で幸せいっぱいに暮らしているそうです。
ニカの救出から元気を取り戻すまでの様子はこちら。
こうして雪の中で動けなくなっていたニカは、優しいスラヴァさんのおかげで何とか命をつなぐことができました。もしあの時スラヴァさんがニカのいる道路を通っていなかったら、今頃ニカはどうなっていたことでしょう。
ニカが助かって本当に良かった。これからも大好きなスラヴァさんにいっぱい甘えて、幸せな毎日を送っていって欲しいですね。
出典:CatPusic/lovemeow
This post was published on 2023/12/21