人生に、もふもふを。

絶対に生きたいという強い意志で、死の淵から蘇った子猫。完全に元気を取り戻して、力強く成長していく姿に胸が熱くなる

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ある日、生まれたばかりの幼い子猫が母親を亡くし、唯一の生存者になりました。「子猫の母親は出産で体調を崩し、ひとり残された子猫が私達の施設に運ばれてきました」と保護施設『ワン・キャット・アット・ア・タイム』の創設者のマリーさんが言いました。

子猫は生後3日でしたが、生後1日の大きさしかありませんでした。子猫はとても小さな身体をしていましたが、生きようとする強い意志を持っていました。子猫は24時間体制の人工哺乳と暖かい環境、そして適切なケアを切実に必要としていました。

「私達は引き取った子猫に『ミラ』と名付けました。」

その後、養育主さんがミラを自宅に連れて帰ると、保育器の中で育て始めました。養育主さんはミラが寂しさを感じないように、鼓動のするヌイグルミを一緒に入れました。するとミラはすぐにヌイグルミの上に登って、両手でこね始めました。

ミラには母親がいなかったため、母乳で免疫力を高めることができず、とても弱々しい身体をしていました。ミラは食事の時間が来るたびに必死に哺乳瓶を掴んで、一生懸命にミルクを飲み込みました。そんなミラの闘志は周りの人達全てを驚かせ続けました。

ミラは毎日少しずつ前進し続け、母親代わりのヌイグルミに寄り添いながら、一日のほとんどの時間を眠って過ごしました。

その後、目が開いたミラは、食事の時間になるとこれまで以上に声を上げるようになりました。そして、お腹がいっぱいになると仰向けで転がって、毛布の快適さに身を任せながら愛らしい姿を見せてくれるようになったのです。

ミラは体温を調整するための保育器、母親を感じることのできるヌイグルミ、エネルギーを維持するための24時間体制のケアで命をつなぎ、確実に成長していきました。

随分と身体が大きくなったミラは保育器を卒業して広い場所で過ごし始めました。ミラはそこで猫としての必要なスキルを磨いていきました。

ミラは成長と共に好奇心が旺盛になって、オモチャで遊んだり、キャットツリーを登ったりするようになりました。ミラは羽のついたオモチャで遊ぶのが大好きで、いつも養育主さんがオモチャを動かすと夢中になって飛びついてきました。

そして、優しい人達の愛情ですくすくと成長を続けたミラは、ついに里子に出られるようになりました。するとすぐにミラの前に素敵な家族が現れたのです。

元気になった子猫出典:one.cat.at.a.time.rescue

その後、生涯の家に引っ越したミラは、そこで『キムチ』に名前を変えました。キムチは新しい環境にすぐに落ち着くと、飼い犬のステラを含む家族全員の心をすぐに魅了しました。

今のキムチは毎日家族と一緒に遊んだり、寄り添ったりしながら、常に全身で幸せを感じているのです。

こうして必死に自分の運命と戦い続け、死の淵から蘇ったキムチは、ついに生涯の家に辿り着くことができました。キムチはこれからも力強く成長を続けながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:one.cat.at.a.time.rescuelovemeow

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