人生に、もふもふを。

保護施設に連れて来られた後、人間を信頼することに決めた子猫達。迷子の子猫を受け入れて、たくさんの愛情を注ぎ始める

0

ある日、非常に臆病な2匹の子猫達が飼い主さんによって、クウェートにある保護施設『ウィストン・メモリアル・ファウンデーション』に引き渡されました。飼い主さんは子猫達の世話をする余裕が無くなってしまったため、子猫達を手放さざるを得ませんでした。

子猫達はふたりとも新しい環境に戸惑っていて、物陰に隠れながら身を寄せ合っていました。特にキジトラ子猫は怯えていて、誰かが近づいてくるたびに「シャー!」と強く威嚇しました。

「子猫達は社交的ではなく、常に周りを警戒していました。でも時間の経過と共に少しずつ気持ちが変化していきました」と保護施設の創設者のライラ・ドゥスーザさんが言いました。

威嚇する子猫出典:rescueforwinston

ライラさんは指にご飯を少し乗せると、警戒心の強いキジトラ子猫の『シナモン』に近づけて、信頼関係を結ぼうとしました。

シナモンは怖くて抵抗しようとしましたが、美味しそうな匂いに逆らうことができませんでした。そしてシナモンが一度ご飯を味わうと、行動が変化し始めました。

ライラさんに少し気を許したシナモンは、まるで何日もご飯を食べていなかったかのように、勢いよくご飯を食べ始めました。さらにその後もたくさんのご飯と快適なベッドに幸せを感じた子猫達は、自分達の殻から出てきて、新しい環境を受け入れていきました。

そして保護から数日が経つと、子猫達は自信を持って部屋の中を歩き回るようになったのです。

少し前まで常に周りを警戒していたシナモンは、とってもお喋りで人間好きの子猫になりました。シナモンはいつも嬉しそうにライラさんに近づいて行って、寄り添いながらナデナデを要求しました。そんなシナモンの後を兄弟の『ナツメグ』も続きました。

そんな中、ライラさんは車通りの多い道路のそばで見つかった灰色の子猫についてのメッセージを受け取りました。子猫は生後4〜5週ほどで非常に痩せ細っていました。子猫は誰かの助けを必要としていたため、ライラさんはすぐに引き取ることを決めました。

『エドワード』と名付けられた子猫は、大変な経験をしてきたにもかかわらず、アゴを撫でられるとすぐにとろけました。エドワードは安全な家の中で過ごせることに感謝していて、すぐに愛らしい個性が現れ始めました。

「エドワードは撫でてもらうために、いつも私の膝に飛びついてきます。また私が部屋からいなくなると途端に寂しくなるようで、大きな声で鳴き始めます。」

エドワードが友達を強く望んでいたため、ライラさんはシナモンとナツメグを紹介しました。「エドワードがふたりに会うと、一緒に遊ぶことのできる友達ができたことにとても興奮していました。彼はその日からふたりのそばで過ごすようになり、孤独を感じることが無くなりました。」

一方のシナモンとナツメグも新しい友達ができたことに大きな喜びを感じていました。ふたりはすぐにエドワードのことを迎え入れて、まるで今までずっと一緒にいたかのように、みんなで楽しそうに遊び始めました。

こうして仲良くなった子猫達は生涯の家を見つけるために、もうすぐ海を渡ってアメリカにある保護施設『エミレックス・フォスターズ』へと向かうそうです。

今の子猫達は新しい人生を心から楽しんでいて、毎日を元気いっぱいに過ごしています。子猫達はみんな人間のことが大好きで、新しい里親さんとの出会いが待ちきれないようです。

きっと愛らしい子猫達の前には素敵な里親さんが現れて、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:rescueforwinstonlovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう