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胸を保護するために靴下で作ったシャツを着る子猫。障がいにも負けることなく、元気いっぱいに過ごす姿に胸が熱くなる

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ある日、幼い子猫が保護されて、保護施設『コミュニティー・キャット・クラブ』に運ばれてきました。「子猫はひとりで軍事基地にいるところを発見されて、私達の施設にやって来ました」と保護施設の創設者のサラ・シャープさんが言いました。

子猫を迎え入れた保護施設のスタッフ達は、子猫の胸が変形していることに気づきました。それにもかかわらず、『リロイ』と名付けられた子猫は保護してもらえたことに幸せを感じていて、心ゆくまでご飯を食べて、スタッフからの愛情を全て吸収していました。

「リロイの身体は明らかにいくつかの問題を抱えていました。私達は彼を助けるために、出来る限りのことをする決心をしていました。」

その後、獣医さんの元で診察を受けたリロイは、X線検査などによって、胸の先天性の奇形である漏斗胸(胸骨の一部が陥没している病気)と診断されました。リロイは重度の漏斗胸だったため、なるべく早く手術をする必要がありました。

それから数日間、リロイは胸を正しい形で成長させるために、子猫サイズのコルセットを身につけながら生活しました。そしてリロイは手術を受けて、何とか危険な状態を脱することができたのです。

「この手術は非常に重要な手術でした。この手術によってリロイは呼吸をしっかりと保てるようになり、心臓の位置を固定することができました。体重が僅か450gほどの彼にとって、この手術は非常に大変なことでした。」

手術を終えたリロイはすぐに歩けるようになり、何事も無かったのように遊び始めました。リロイは非常に強い意志を持っていて、誰にもリロイの行動を止めることはできないのです。

「リロイは胸を正しく成長させるために、6週間の間、小さな胸用のプレートを身につけることになりました。彼は毎週獣医さんの診察を受けて、身体の成長と共にプレートを緩めていっています。」

「私達はプレートの部分を保護するために、小さな靴下で作ったシャツをリロイに着せることにしました。」

リロイは動物病院での検査のたびに、予想を上回る速度で進歩を続けていることが分かりました。

「リロイの呼吸は非常に良い状態になりました。私達は獣医さんに『今やっていることをこのまま続けていきましょう』と言われました。」

リロイはとても社交的な性格で、人間のことも猫のことも大好きで、みんなの太陽のような存在です。またリロイは少し前から保護子猫の『ポピー』と仲良くなって、いつも一緒に行動するようになりました。

「ふたりはお互いに夢中になっていて、これから先も同じ時間を過ごしていくことでしょう。」

「リロイはいつも元気に過ごしています。今の彼を初めて見る人は、彼が大きな健康問題を抱えていたとは絶対に思わないことでしょう。彼は保護された時から甘えん坊で、いつもたくさんの愛情を望んでいます。」

「リロイは毎日駆け回っていて、まるで何事も無かったかのように無邪気に遊んでいます。彼は親友のポピーと一緒に快適なベッドで眠って、いつもお気に入りのウェットフードでお腹をいっぱいに満たしています」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして生まれた時から障がいを抱えていたリロイは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。これからもリロイは安全な家の中で元気いっぱいに駆け回りながら、楽しい毎日を送っていくことでしょう。
出典:communitycatclublovemeow

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