障がいを抱えながら路上で生きてきた猫。優しい人達のおかげでずっと望んでいた場所に辿り着くと、幸せいっぱいの変化が

ある日、『ヒューストン』という名前の5歳の猫が、たくさんの心優しい人達の助けを借りて、保護施設『タビーズ・プレイス』へと運ばれてきました。ヒューストンはとてもやつれていて、多くの助けを必要としていました。

「ヒューストンは私達の施設にやって来た時から愛情深く、生きていることと愛されていることに幸せを感じていました」と保護施設のアンジェラ・ハートリーさんが言いました。

ヒューストンは非常に痩せ細っているだけでなく、全身の毛がボロボロの状態になっていて、多くの健康問題を抱えていました。

またヒューストンは重度の水頭症(脳室に過剰な脳脊髄液が貯留した状態)を患っていて、目の周りが腫れていて、完全に目を開くことができなくなっていました。そんな状態にもかかわらずヒューストンは周りの人達に愛情を示し、自分を助けてくれていることに感謝していました。

「私達のチームはヒューストンの荒れていた毛を刈りました。すると彼は少し気分が良くなったようで、嬉しそうに柔らかいものをこね始めました。」

スタッフ達は神経内科の獣医さんに相談して、ヒューストンが最適な治療を受けることができるようにしました。そして、ヒューストンの脳室の圧力が低下してくると、容態が徐々に改善していきました。

ヒューストンは目を完全に開くことができるようになり、青い瞳に輝きを取り戻しました。そして、ヒューストンが初めて声を出して鳴いた時、その場にいたスタッフ全員が喜びの声を上げました。

出典:tabbysplace

「私達は絶望的な状況にあったヒューストンの治療に専念してきました。そして、随分と元気を取り戻した彼は、私達がこれまでに与えてきた以上のものを私達に与えてくれました。」

ヒューストンは現在、安全に遊んだり動き回ったりすることができるように、常に柔らかい毛布の上で過ごしています。ヒューストンはみんなに見守られながら確実に前進を続けていて、心の中にあった子猫の部分が再び表に現れてきています。

ヒューストンはチャンスが訪れるたびに人間に寄り添って、撫でてもらうために愛らしい姿でアピールしてくるそうです。

「ヒューストンは私達が今まで出会った中で最も人間好きの猫のひとりです。彼はいつも夜空のような瞳で私達のことを見つめてきて、出会う人全てをとりこにしています。また彼はハグをされるのが大好きで、お風呂の時間も楽しんでいます。」

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ヒューストンは毎日ゴロゴロスイッチをオンにして、部屋の中を幸せな喉の音で満たしています。ヒューストンは歩く時にグラグラと揺れますが、それがヒューストンの行動を止めることはありません。

「ヒューストンは転倒するたびにすぐに起き上がります。彼は毎日を一生懸命に生きていて、どんな困難にも負けることはありません。」

少し前までは路上を彷徨い歩いていたヒューストンですが、今は幸せで快適で愛情に満ちた生活を送っています。ヒューストンは常に最適なケアを提供してくれる、最高の場所へと辿り着くことができたのです。

「ヒューストンには障がいがありますが、彼は自分の人生を最大限に生きていて、誰も彼の行動を妨げることはできません。彼は本当に人間のことが大好きで、いつも誰かが近くにやって来るたびに、たくさんの愛情を求め始めます。」

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アンジェラさんの施設ではこれまでの18年間、『誰も欲しがらない猫』に手を差し伸べてきました。

「私達はこれからも困っている猫達が安心して暮らせる場所を作っていきます。私達は病気や障がいのある猫達が充実した毎日を送れるように、これからも出来る限りのことをしていこうと思います」とアンジェラさんが話してくれました。

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ヒューストンはこの施設に来て以来、その愛らしい個性で出会う人全ての心を温めてきました。ヒューストンはこれからも優しい人達にしっかりとケアされながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
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This post was published on 2022/04/20