ある日、カナダのオンタリオ州に住む家族の家の庭に1匹の猫が現れました。猫のことを心配した家族は、すぐにご飯を食べさせてあげました。すると猫はその日から家を訪ねてくるようになり、お腹が空いている時は家族の注意を引くために、網戸を引っ掻いたりしてアピールしてくるようになったのです。
しばらくすると家族は、その猫が通りの反対側にある野良猫のコロニーに住んでいることを知りました。家族はそれからも猫が来るたびに世話をして、身体を温める場所を提供し、たくさんのご飯を食べさせてあげました。また家族は猫を動物病院へと連れて行き、他の動物との戦いで出来た傷や感染症を治して元の場所へと戻しました。
その後、再び家族の元へと戻ってきた猫は、赤ちゃんを妊娠していて、少しお腹が少し大きくなっていました。家族は猫がより良い環境で子育てができるように、地元の保護施設のメリッサさんに連絡をしました。猫はすぐにメリッサさんの家へと運ばれて、そこで『ヘーゼル』と名づけられました。
ヘーゼルは美味しいご飯と快適な家の中に大きな幸せを感じました。「ヘーゼルはたくさんのご飯が食べられることにとても興奮していました。彼女は撫でられることと食べることが大好きです」とメリッサさんが言いました。
「私が夕食を運んできた時も、ヘーゼルはとても嬉しそうにしていました。彼女はとてもフレンドリーな性格で、いつも寝転がってお腹を見せてくれます。」
そして数週間後、ヘーゼルは暖かくて快適なキャットハウスで、6匹の元気な子猫を出産しました。ヘーゼルはすぐに子猫達の世話を始め、喉を鳴らしてフミフミしながら子猫達にミルクを飲ませました。
ヘーゼルは毎回ご飯を心ゆくまで食べて、一日に何度もご飯の容器を空っぽにしました。メリッサさんはいつでもヘーゼルのご飯を補充できるように、一日中ヘーゼルのそばでサポートし続けました。
「ヘーゼルは私が今まで出会った中で最高のお母さんで、最も甘い猫のひとりです。彼女はいつも赤ちゃんの世話をしていて、少しでも赤ちゃんが鳴くとすぐに毛づくろいで落ち着かせます。」
生後11日を迎えた子猫達はメリッサさんが部屋にいることに気づき始め、注意を引くために動き回るようになりました。
そんな子猫達の中に『マシ』と名づけられた三毛のトラ猫がいました。マシはとってもヤンチャな子猫で、まだ歩けない時から手足をバタバタさせて走りたそうにしていました。マシはすぐに喉を鳴らす方法を理解し、たくさん話しかけてくるようになりました。「マシは間違いなく6匹の中で、一番最初に個性を示し始めた子猫です。」
その後、歩くための十分な強さを得ると、子猫達はすぐに歩き回るようになり、部屋の隅々までチェックするようになりました。「子猫達はとても勇敢で、恐れ知らずで、全ての場所を探索する準備ができています!」
一方のヘーゼルは子猫達を注意深く見守り、誰かが鳴き声を上げるとすぐに駆けつけました。そしてヘーゼルは子猫を腕で抱きかかえながら固定し、頭からつま先までを念入りに毛づくろいしました。
「ヘーゼルは路上での生活から助けてもらい、雨風をしのげる場所で暮らせることにとても感謝しています。彼女はこれから家猫として、新しい人生を歩み始めます。」
その後、子猫達が離乳の時期を迎えると、『コナー』と名づけられたキジトラ子猫が一番最初に容器から離乳食を食べ始めました。そしてマシがその後に続き、離乳食を食べる方法を学び始めたそうです。
5週齢を迎えた子猫達は、大好きなお母さんの元で日に日に成長しています。子猫達は新しいオモチャやベッドを受け取るたびに興奮して、熱心にそれを使いこなそうとしているそうです。
また、みんなのお姉さん役を引き受けたマシは、一番最初にハンモックで昼寝をしました。そしてマシの後を追うように、次から次へと子猫達がハンモックの上で眠り始めたそうです。
黒猫の『ココ』は兄弟の中で一番小さな身体をしていますが、その大きな個性で身体の小ささを完全に補っています。「ココは子猫達の中で最も声が高く、特に私が養育部屋に入ると、注意を引くために一番大きな声で鳴いてきます。」
ヘーゼルは子猫達と一緒に安全な家の中で暮らせることに喜びを感じていて、全ての要求を叶えてくれるメリッサさんとの時間に幸せを感じています。
またヘーゼルが子育て休憩をする時は、いつもメリッサさんに寄り添って、たくさんの愛情を吸収しているそうです。
こうして路上から保護されたヘーゼルは、安全な家の中で大切な子猫達に全ての愛情を注ぐことができました。これからもヘーゼルはメリッサさんの優しさを感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:tiny but mighty kitten rescue/lovemeow