ある日、4匹の猫の親子が路上で発見されて、地元の保健所に運び込まれました。その後、親子の窮地を知った保護施設『ロッキー・マウンテン・フィーライン・レスキュー』が、親子を引き取ることを申し出て、輸送の手配を行いました。
その後すぐに保護施設に着いた親子は、養育ボランティアのレインさん家で育てられることになりました。
レインさんはすぐに子猫達のうちの1匹に目が引きつけられました。『バターナッツ』と名づけられたその子猫は、常に心配そうな顔をしていたのです。バターナッツは兄弟の中で一番内気な性格で、人間との生活に慣らす必要がありました。
バターナッツは最初の昼寝から目覚めた後も、心配そうな顔でベッドに留まっていました。レインさんはバターナッツの気持ちを変えるために、オモチャで遊ばせてみることにしました。しかし、兄弟の『ポテト』や『ターキー』はとても遊び好きでしたが、バターナッツだけは落ち着いた場所を好み、誰かに寄り添いながら温まるのが好きでした。
それからしばらくするとバターナッツは少しずつ兄弟の後を追うようになり、一緒に遊ぶようになりました。でもバターナッツはまだ恥ずかしがり屋で、兄弟と同じスキルを習得するにはまだまだ時間が必要でした。しかし、バターナッツは毎日少しずつ前進していて、確実に成長を続けているのです。
優しいレインさんのおかげですっかり甘えん坊になったバターナッツは、ハグされるのが大好きになり、抱きしめられたい時はいつもレインさんの膝の上で丸くなりました。
「バターナッツはとても落ち着いていて、いつも幸せそうに寄り添ってきます」とレインさんが言いました。
一方、母猫の『パンプキン』は保護されてすぐに、お腹の中に新しい赤ちゃんがいることが分かりました。幸いなことにパンプキンは安全な場所に辿り着くことができたため、子育て中もご飯や避難場所の心配をする必要がなくなりました。
そんなお母さんにも見守られて確実に成長を続けるバターナッツは、いつも兄弟のマネをしながら勇敢に遊ぶことを学び、子猫に必要なスキルに磨きをかけているそうです。
「バターナッツは幸せな時も悲しそうに見える時があります。でも彼は間違いなく自分の人生を楽しんでいます」とレインさんが嬉しそうに話してくれました。
バターナッツはもう路上を彷徨い歩いたり、兄弟や母親の後ろに隠れたりすることはありません。バターナッツは今の生活に満足していて、いつも自信に満ち溢れているのです。
出典:kittensincolorado/lovemeow
This post was published on 2021/03/01