人生に、もふもふを。

2本足の猫と後ろ足が動かない妹。家族の温かい愛情で幸せな毎日を過ごし、自分達が何でも出来ることを証明する

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猫の『エイブル』は数年前まで、タイのラップラオの路上で野良猫として生きていました。でも今のエイブルには愛情いっぱいの家族や妹の『フィンフィン』、そしてSNS上には多くのフォロワーがいるのです。

エイブルは2本足でシッポが無く、フィンフィンは後ろ足を動かすことができません。でもふたりは他の猫と同じように走ったり、ジャンプしたり、遊び回ったり、格闘したりすることができるのです。

そんな元気いっぱいのエイブルですが、大変な事故で前足とシッポを失った後、再び動き回れるようになるまでには、多くのことを学ばなければなりませんでした。

エイブルが怪我を負ったのは、野良猫として路上で食べ物を探し回っている時でした。エイブルは屋根伝いに鳥を追いかけている最中に転倒し、変圧器の上に落ちてしまったのです。エイブルはワイヤーにぐったりとぶら下がり、感電と火傷で死にかけていました。

何とか生き延びたエイブルでしたが、怪我はとてもひどい状態でした。そんなエイブルのことを地元の女性が自宅へと連れて帰り、必死に看護を続けて、治療を受けさせるためのお金を集めました。そんな優しい女性のおかげで、エイブルは無事に怪我の手術を受けることができたのです。

女性は最初、エイブルの怪我が治ったら再び元の生活に戻そうと考えていました。しかし、エイブルはこの先もずっとハンデのある身体で食べ物を探し続け、危険を回避しながら生きていかなければなりませんでした。女性はエイブルの将来を考え、再びエイブルが厳しい世界で生きていくことに耐えられず、エイブルを家族の一員として迎えることに決めたのです。

手術からの回復はとても長く、痛みを伴うものでしたが、傷が治るとエイブルは身体の状態に順応し始めました。エイブルはアゴを上手く使ってバランスをとりながら、カンガルーのように後ろ足だけで立てるようになったのです。

それから数年の練習を経て、エイブルは4本足の猫と同じくらいに動き回ることができるようになりました。そして、保護猫のフィンフィンが家にやって来た時、エイブルは自分のハンデを完全に克服することができたのです。

新しく家族に加わったフィンフィンは、麻痺した後ろ足を横に動かしながら、前足を使って器用に走ることができました。フィンフィンも身体が不自由でしたが、それによって行動が制限されることはありませんでした。フィンフィンは非常に素早く動くことができ、いつも好奇心が旺盛なイタズラ好きの猫なのです。

ふたりの様子はこちら。

今のふたりは食べ物の心配をする必要はありません。エイブルはいつも家族やフィンフィンと楽しい時間を過ごしながら、庭にある安全なポーチで鳥の観察を楽しんだりしているそうです。

エイブルやフィンフィンにたくさんのフォロワーがいるのは不思議なことではありません。ふたりはいつも元気いっぱいに過ごし、その姿が多くの人達にたくさんの勇気と力を与え続けているのです。
出典:able_maewiheartcats

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