人生に、もふもふを。

氷のような冷たい身体で、藪の中から助け出された幼い子猫。優しい人達の愛情で死の淵から蘇り、再び元気を取り戻す!

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ある寒い日のこと、ラスベガスに住むマルティさんが、藪の中で生まれたばかりの3匹の子猫達の姿を発見しました。このままでは子猫達が死んでしまうと感じたマルティさんは、地元で動物の保護活動を行なっているニッキさんに助けを求めました。

「その日、犬の散歩をしていたマルティさんは、愛犬の後を追って薮の方へと向かいました。そしてそこで、まだヘソの緒がついたままの状態の子猫達の姿を発見しました。その日はとても寒い日で、子猫達の身体は氷のように冷たくなっていました」とニッキさんが言いました。

ニッキさんは翌日まで遠くの町に出かけていたため、マルティさんにミルクの飲ませ方を教えました。マルティさんは言われた通りにペット用品店で必要なものを買ってきて、2時間おきに子猫達にミルクを飲ませてあげました。マルティさんは翌朝まで一睡もせずに子猫達の世話を続けました。

翌日、マルティさんから子猫達を引き取ったニッキさんは、子猫達が保護された場所に捕獲器を設置しました。しかし、母猫が姿を現すことはありませんでした。

子猫達は生後24時間ほどしか経っておらず、とても衰弱していました。ニッキさんは地元の保護施設に電話をかけて、ミルクが出る猫がいないかを確認しましたが、残念ながら見つかりませんでした。

「私は全ての子猫を助けるために、あらゆることをする決心をしていました。」

ニッキさんは子猫達に『パンケーキ』『スパッド』『ベーグル』という名前をつけました。ニッキさんは子猫達の身体を温めながら、2時間おきにミルクを飲ませ続けました。

しかし、ベーグルと名付けられた子猫は非常に身体が小さく、生後3日で体重が90gしかありませんでした。さらに悪いことに、他の兄弟はたくさんのミルクを飲んで日に日に成長していきましたが、ベーグルだけはミルクを飲むことができなくなってしまったのです。

「ベーグルはミルクが飲めませんでした。私はその様子を見て、とても心が沈みました。」

食事ができなくなった子猫はすぐに衰弱していき、危険な状態に陥ります。そのためニッキさんと夫は、ベーグルにミルクを飲ませる方法を考え始めました。そして翌朝、夫婦はとても細いチューブを使って、ベーグルにミルクを飲ませ始めたのです。

ニッキさんの夫は緊急救命室の看護師で、人間の新生児の救命医療の仕事をしていました。また夫婦は子猫の救命医療についての知識を獣医さんから学んでいました。

そんな夫婦の献身的な看護のおかげでベーグルはミルクを飲むことができるようになり、ついに死の淵から蘇ったのです。

「ベーグルがミルクを飲み込んだ時の音は私の耳を幸せにしました。それは最高の音でした。」

「私は徐々に力を取り戻していくベーグルの姿を見て、思わず泣いてしまいました。彼女は少しずつ体重を増やしていき、最後にはチューブなしでミルクが飲めるようになりました。」

無事にミルクが飲めるようになったおかげで、ベーグルの体重は121gまで増えたそうです。

まだ完全に安心することはできませんが、きっとベーグルは優しい夫婦にしっかりと守られながら、立派な猫へと成長していくことでしょう。

こうして衰弱していたベーグルは、マルティさんやニッキさん達のおかげで命をつなぎ、元気を取り戻すことができました。きっと命を救ってもらったベーグルは、優しい人達の愛情を全身で感じていることでしょう。
出典:myfosterkittenslovemeow

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