ある日、動物の救助活動を行なっているアシュリーさんが、助けが必要な子猫についての連絡を受けました。子猫の母猫は保護猫で、世話をしていた男性の家で出産したそうです。
「私が猫の世話をしている男性に話を聞くと、男性には猫を避妊させたり、予防接種を受けさせるための余裕がないことが分かりました。私は男性の家にワクチンとお腹の虫の駆除薬を持って行くことを申し出ました」とアシュリーさんは言いました。
男性の家に向かったアシュリーさんですが、この時はまだ助けが必要な子猫の数は1匹だけだと思っていました。しかし、アシュリーさんが家に着くと、カゴの後ろにもう1匹の子猫が揺れているのが見えたのです。
子猫の身体はとても小さく、兄弟の大きさの半分ほどしかありませんでした。アシュリーさんがすぐに子猫の身体を調べると、血の気のない歯茎が小刻みに揺れていることが分かりました。
アシュリーさんは子猫達に必要な治療を受けさせるために、男性に2匹の子猫を引き取ることを申し出ました。また、これ以上不幸な猫を増やさないように、アシュリーさんの所属する保護団体が母猫の避妊手術を行ったそうです。
アシュリーさんが連れ帰った小さな子猫は『ムンク』と名づけられました。ムンクの兄弟の『ムース』は平均的な子猫のサイズでしたが、ムンクは様々な点で遅れていました。
ムンクが初めて獣医さんの元を訪れると、ムンクが少し貧血気味で、神経に問題を抱えていることが分かりました。
またムンクは生後3ヶ月でしたが、体重が680gほどしかありませんでした。アシュリーさんはムンクを24時間体制で見守り、ムンクの状態を確認し続けました。
ムンクは他の子猫よりも活発ではありませんが、一度遊び始めると止めることができなくなるそうです。
「ムンクは私の姿が見えなくなると大きな声で鳴き始めます。彼はソファーの上で昼寝をするのが大好きで、いつも私に寄り添いながら眠っています。彼は時々エネルギーに溢れ、他の人とも遊び始めます。」
その後、ムンクの兄弟は里子に出る準備を整えましたが、ムンクはまだアシュリーさんの家でやるべきことがたくさんありました。アシュリーさんは兄弟がいなくなってもムンクが寂しがらないように、別の子猫を預かることに決めました。
ムンクは保護子猫の『ベティー』と出会い、2匹はすぐに離れられない存在になりました。ベティーはまだ生後2ヶ月でしたが、2匹の大きさはほとんど変わりませんでした。
ベティーが避妊手術を受けた後、アシュリーさんは部屋の中でベティーを抱きかかえるムンクの姿を見つけ、心が温められたそうです。
それから数週間後、ムンクの体重は1.4kgに到達し、生涯の家を見つける準備が整いました。
そして8月24日、ムンクの夢がついに実現しました。ムンクとベティーは数匹の猫と暮らす家族に引き取られて、新しい生活をスタートさせることができたのです。
子猫達は2時間ほど車で移動して、新しい家に到着しました。ベティーはすぐキャットツリーで昼寝を始めて、ムンクは新しい両親の腕の中で落ち着いたそうです。
「ベティーはムンクの年齢の半分ですが、彼女はほぼムンクと同じサイズです。彼らは別々の母親から生まれた兄妹ですが、とても強く結ばれています」と新しい両親のデイビッドさんとルアンさんは話しました。
ムンクの身体は小さいですが、とても食欲があり、確実に成長を続けているそうです。
「ムンクは視力以外は全て正常です。彼は盲目ではありませんが、視力に問題を抱えています。でも彼はいつも聴覚や嗅覚を上手に使って、他の猫と同じように行動しています。彼は家の全ての場所を把握していて、いつも元気いっぱいに駆け回っています。」
「ムンクは完全に今の生活に溶け込んでいて、私達に愛らしい姿をたくさん見せてくれています。」
「ムンクはほぼ毎日、私達のベッドのそばで眠っています。彼は膝の上でくつろぐのが大好きで、いつも幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らし続けています。」
こうしてアシュリーさんのおかげで新しい生活を始めたムンクは、たくさんの愛情で身体を徐々に大きくしていきました。これからもムンクは大好きな家族にたっぷりと甘えながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:youngestoldcatlady/pnw_tabby_tales/lovemeow
This post was published on 2019/10/08