オーストラリアのキャンベラに住むアリ・サファさんは、週末の休みにゆっくりと過ごす時間を楽しみにしています。アリさんはこの日も自宅でゆっくりと過ごし、テレビゲームをしようと考えていました。
アリさんは日が高くなると、バルコニーのソファーに座って日光浴を始めました。そして暖かい日差しを浴びながら、そのまま夢の世界へと旅立って行ったのです。
それからしばらくして目を覚ましたアリさんは、自分が一人ではないことに気づきました。何とお腹の上で小さな子猫が眠っていたのです!
「私はその日、家の庭にあるバルコニーで昼寝をしていました。そして2時間後に目を覚ますと、1匹の子猫が私のお腹の上で眠っていました。私は最初、それがネズミだと思いました」とアリさんは言いました。
アリさんは子猫のピンク色の耳と幸せそうな寝顔を見ながら、心が柔らかくなっていくのを感じました。
「私はこれまでに一度もペットを飼ったことがありませんでした。また私はあまりたくさんの友達を持っておらず、どちらかというと普段から一人で過ごすことが多い人間でした。」
「子猫が眠っている間、私は子猫の様子を静かに見守っていました。子猫の寝息はとても愛らしく、私の心を溶かしました。」
アリさんの家の近くにはたくさんの野良猫達が住んでいますが、今までにこの子猫の姿を見たことはありませんでした。どうやらアリさんの家に偶然迷い込んだ子猫は、そのままアリさんのことを選んだようです。
アリさんはこの驚きの出来事を記録に残そうと思い、子猫を起こさないように写真を撮りました。
その後、目を覚ました子猫はアリさんに可愛いアピールを始めたそうです。
「子猫が最初にやったことは、ソファーを降りて、私の目を見つめることでした。そして子猫はノンストップで20秒ほど鳴き続けました。私は子猫がお腹を空かせているのだろう思い、母親が作った手羽先の料理を子猫と一緒に食べました。」
アリさんは子猫がご飯を食べ終わった後、子猫をお風呂へと連れて行きました。そして10分後、アリさんは子猫の灰色の斑点が、汚れではなく模様だということに気づいたのです。子猫は濡れることを怖がらず、お風呂に入っている時も暴れたりすることはありませんでした。アリさんは子猫の身体を綺麗にしながら、子猫を家族に迎えることを考え始めました。
「私の家のルールには、テレビゲームの制限もペットの制限もありませんでした。私はとても社交的な子猫の姿を見て、この子なら家族と上手くやっていけるだろうと感じました。」
その後、アリさんは子猫にピッタリの名前を思いつきました。それは『エンジェル』という名前でした。
アリさんがエンジェルを連れて動物病院に行くと、エンジェルが健康で、マイクロチップを持っていないことが分かりました。アリさんは動物病院から帰宅する途中で、キャットフードといくつかのオモチャを購入したそうです。
それから2週間が経ちましたが、あの日以来アリさんとエンジェルの人生は大きく変わりました。今のエンジェルは自分の家を持っていて、アリさんはいつもそばにいてくれる友達を持っているのです。
「エンジェルはこれまでに出会った猫の中で一番楽しい猫です。彼女が誰かに撫でられていない時は、いつも私の周りを歩き回り、楽しそうに遊んでいます。」
「私がパソコンを操作していると、いつもエンジェルがキーボードの上に飛び乗ってきて、私の腕の間に座ります。そんな時は彼女を床に移動させても意味がありません。彼女は撫でられることを強く望んでいて、すぐに私の目の前に戻ってきます」とアリさんは話してくれました。
こうしてひとりで彷徨い歩いていたエンジェルは、迷い込んだ家の庭で運命の人に出会うことができました。アリさんに迎えられたエンジェルは、もう空腹に耐える必要も避難場所を探す必要もないのです。
最高の家族を見つけたエンジェルは、これからもずっと暖かい家の中で、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Ali Safa/thedodo
This post was published on 2019/03/04