猫の『バジャ』は保護団体「キトゥン・エンジェルズ」に救出された3匹の子猫のうちの1匹でした。養育ボランティアをしているエイプリルさんは、保護団体から3匹の子猫とルーナという名前の代理の母猫を預かったそうです。
「3匹の兄弟は驚くほど人間を恐れていて、いつも神経質になっていました」とエイプリルさんは言いました。
エイプリルさんにはエミーという名前の娘がいるのですが、今までにたくさんの野生的な猫の面倒を見てきて、家猫としての生活に順応させてきました。エミーは幼い頃から動物達と過ごして来たため、動物達の気持ちがよく分かっているようです。
エミーはまだ幼い女の子ですが、お母さんと一緒に子猫達を育てて、困っている動物達を看護してきました。
「エミーはあらゆる種類の動物達と仲良くなることができます。最近は雄鶏とも友達になりました。また、大人のイノブタと一緒に遊び、人間慣れしていない子猫の殻を破ることもできます。」
そんな動物好きのエミーが近づいてくるまで、バジャは全てのことを怖がっていました。しかし、エミーがバジャを愛情いっぱいに抱きしめると、驚くほどリラックスし始めたのです。
「バジャはエミーの愛情に触れて、初めて人間に心を開きました。そして、ふたりは自然と一緒に過ごすようになりました。私はバジャが心を開くまでには相当の時間がかかると思っていたので、バジャの急激な変化に驚きを隠せませんでした。」
エイプリルさんは20年以上に渡って野生的な猫を人間生活に順応させてきましたが、バジャとエミーの絆の深さは並外れているそうです。
「バジャがエミーに出会ってから2時間も経たずに、バジャの様子が180度変わりました。今のバジャはエミーに身体を撫でさせて、腕の中で眠りに落ちます。バジャが最初に喉を鳴らしたのは、エミーへの愛情のためでした。」
「エミーがテレビを見ている時も、バジャは抱きしめてもらいたくて、エミーにおねだりをしてきました。また、私が今朝少しだけ外出して戻ってくると、バジャはエミーの布団の中で幸せそうに丸くなっていました。」
バジャは人間に怯えていたのが嘘だったかのように、完全に人間好きの猫へと生まれ変わったのです。どうやらバジャはエミーの魔法で、ハグ好きの甘えん坊な猫へと大変身したようです♪
「バジャは現在、とても幸せな毎日を過ごしています。バジャはすっかり人間の愛情を受け入れていて、全く恐れることはありません」とエイプリルさんは笑顔で話してくれました。
とっても仲良しなふたりの様子はこちら。
こうして人間を恐れていたバジャは、エミーとの出会いで人生が180度変わりました。エミーと一緒のバジャの姿を見ていると、とても野生的だったことが信じられませんね。
エミーと運命の出会いを果たしたバジャは、これから先もずっと、幸せな毎日を送っていくことでしょう♪
This post was published on 2018/01/28