人生に、もふもふを。

路上で飢えに苦しみ、他の猫と戦いながら必死に命をつないできた猫。長年の苦闘の末、ついに愛のある家を見つける

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猫の『シュレック』の人生は決して楽なものではありませんでした。シュレックは毎日飢えや争い、そして絶え間ない不安を感じながら生きてきました。

穏やかで身体の大きなシュレックは、障がいによって目が見えなくなっていて、身体には多くの戦いの傷跡がありました。これまでずっと大変な苦難に耐えてきたシュレックは、エミリー・シールズさんが運営する保護施設『ウィスカーズ・アンド・ウィッシュ・サンクチュアリ』で、新しい人生を歩むためのチャンスを得ることができました。

エミリーさんはシュレックの荒れた外見の奥に、明るい未来への可能性を見出しました。シュレックのこれまでは大変なことの連続で、まぶたが内側に曲がってしまう眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)によって視力が損なわれていました。

「シュレックは目が見えなくなっていて、適切な栄養を摂取することができない状態でした」とエイミーさんが言いました。

そんな状態のシュレックを治療するために、保護施設のスタッフ達は粘り強く募金活動を続け、まぶたの手術を行いました。そのおかげでシュレックは再び自分の周りの世界を見ることができるようになったのです。

しかし、今後も特別なケアを必要としていたシュレックの家を見つけることはとても大変なことでした。スタッフ達はシュレックの里親さんを探し始めましたが、それから数ヶ月が経っても生涯の家を見つけることができませんでした。

そんな中、思いがけないところからチャンスが訪れました。エイミーさんが『今まで出会った中で最も親切な人達』と表現したニューヨークに住む夫婦が、シュレックの物語に心を動かされたのです。

保護施設と夫婦の家は随分と離れていましたが、距離は全く問題ありませんでした。夫婦はシュレックに会うために飛行機の席を確保して、保護施設へとやって来ました。「シュレックに会うために夫婦がこんなに遠くまでやって来たことに驚きました。」

シュレックにとって室内での生活は新しいことの連続でしたが、幸いなことにシュレックはすぐに順応しました。「以前のシュレックはいつも下を向いていて、一度も上を見上げたことがありませんでした。しかし、安全な環境で生活しているうちに、彼の行動は大きく変わっていきました。」

シュレックは家の中で高い場所に登ることや部屋の中を探索すること、窓から差し込む日光を楽しむことを覚えました。そして、シュレックにとって最も重要だったことは、愛情いっぱいに触られることや撫でられること、そして抱きしめられることの喜びを発見したことでした。

シュレックの変化は目を見張るもので、かつては臆病だったシュレックは、たくさんの愛情によって今までの固定観念が崩れ去り、遊び好きのフレンドリーな性格が開花しました。

そんなシュレックの物語はソーシャルメディア上で多くの人達の心を動かし、保護猫達の窮状や保護活動の重要性について、みんなの意識を高めることになったのです。

「私達はシュレックに心から感謝しています。彼が大きく変わっていく姿は、私達の活動を多くの人達に知ってもらうための大きなきっかけになりました。彼のおかげで多くの保護猫達を助けることができました。私達はいつまでも彼のことを決して忘れません。」

「私達はシュレックが愛する家族と出会えたことに心から喜びを感じています」とエイミーさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして路上で苦しい生活を送っていたシュレックは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。これからもシュレックは家族の温かい愛情を全身で感じながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:wishesrescueiheartcats

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