ある日、動物の保護活動を行っている女性の元に、玄関先に置き去りにされていた生後1日の3匹の子猫達についての連絡が入りました。子猫達はペーパータオルに包まれていて、弱々しくて、身体がとても冷たくなっていました。
女性はすぐに子猫達を引き取って、ミルクを与える前に身体をしっかりと温めました。そして、子猫達が必要としている24時間体制のケアが受けられるように、地元の保護施設『レン・レスキューズ』に助けを求めました。
3匹の子猫達の中でキジトラの子猫はとても身体が小さく、茶トラの兄弟の半分ほどの大きさしかありませんでした。
『スパークル』と名付けられた小さな子猫は、非常に危険な状態だったにもかかわらず、その日の夜を生き延びることができました。翌朝、保護施設のスタッフ達が協力して、スパークルと兄弟の『ブラウニー』と『バウンティー』を養育主さんの家に連れて行きました。
「スパークルが私達の家に来た時、体重は僅か57gしかありませんでした。衰弱した彼女には適切なケアと、たくさんの愛情と時間が必要でした。私達は少しでも彼女に体力がつくことを願って、点滴と栄養剤、カテーテル給餌を始めました」と養育主のエリンさんが言いました。
「私達はスパークルの弱々しい姿を見て、彼女が最初の夜を乗り越えられるとは思っていませんでした。彼女は無気力で何も食べようとせず、鳴くこともありませんでした。そんな彼女に兄弟が寄り添って、彼女のことを必死に励ましていました。」
1時間ごとにカテーテル給餌を行い、ほとんど眠らずに治療を3日間続けると、スパークルは元気を取り戻してきて、哺乳瓶をしっかりと掴めるようになりました。「非常に小さなスパークルは、自分の人生をかけた闘いに挑んでいます。彼女は毎日一生懸命に頑張っています。」
献身的なエリンさんのおかげで、スパークルは食事のたびに体重を少しずつ増やしていきました。兄弟が140gになった時、スパークルは85gになりました。
「約1週間ミルクを飲ませた後、スパークルの体重はようやく増え始めました。そして100gに達した時、私達は彼女が確実に成長に向かっていることを確信しました。」
スパークルは生まれてすぐに多くの困難に直面し、エリンさん達のおかげで危険な状況を乗り越えることができたのです。
生後9日でスパークルの体重が3倍ほどになると、兄弟と同じように哺乳瓶からミルクを飲むことに挑戦し始めました。
そして、保育器の中で3週間を過ごした子猫達は、広々としたベビーサークルに移動しました。子猫達は広くなったスペースで歩く練習を始めて、好奇心が全身から溢れ出してきました。「子猫達は歩きながら足の筋肉を鍛えていきました。」
スパークルは兄弟が様々なことを出来るようになっていく姿を見ながら、自分も同じことが出来るようにチャレンジし、トイレの使い方を覚えて、体重が1ポンド(約453g)を超えました。
「日々成長を続けるスパークルですが、どうやらもう少し赤ちゃんのままでいたかったようで、今でも哺乳瓶からミルクを飲むことを楽しんでいます。」
「ブラウニーはヤンチャでイタズラ好きの性格です。バウンティーは一番大きくて子猫達のリーダー的な存在です。スパークルはお喋りで、優しい心の持ち主で、人間と一緒にいるのが大好きです」とエリンさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:catasticalmeows
こうしてペーパータオルに包まれて玄関先に置き去りにされていたスパークルは、兄弟と一緒に安全な家の中で過ごすことができるようになりました。その強い意志で命をつないだスパークルは、これからもたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
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