ある日、母親のいない子猫の『ロスコー』が保護されて、地元の保護施設へと運ばれてきました。生後4日だったロスコーはとても身体が弱く、非常に不安定な状態だったため、24時間体制の看護と人工哺乳が必要でした。
そんなロスコーの窮状を知った養育ボランティアのニッキ・マルティネスさんは、すぐにロスコーのために動き始めました。ニッキさんは急いでロスコーを引き取りに行って、自宅で養育を始めました。
ニッキさんはすぐにロスコーに必要な治療を行い、まだ体温調整ができないロスコーの身体をヒーターベッドで温め始めました。さらにニッキさんはロスコーにミルクを飲ませて、快適な保育器の中でゆっくりと休ませました。そんなニッキさんのおかげでロスコーは、保護された日の夜には暖かいベッドの中でぐっすりと眠ることができました。
ニッキさんはこれまでに夫と一緒にチームを組んで、助けを必要としている数え切れないほどの猫や子猫の命を救ってきました。そしてそれは今回も例外ではありませんでした。夫婦は数時間ごとに交代でロスコーにミルクを飲ませて、必要なケアを提供し続けたのです。
夫婦は眠れない夜を何度も過ごしましたが、そのおかげでロスコーの体調が快方へと向かい始めました。「ロスコーの体重が確実に増え始めたため、私達は『彼はもう大丈夫だろう』と胸を撫で下ろすことができました」とニッキさんが言いました。
「私達は昼夜問わず2時間おきにミルクを飲ませ続けました。それはとても大変なことでしたが、ロスコーの愛らしい姿を見て、非常に価値のあるものだと感じました。」
生後約10日でロスコーの目が開き始め、すぐにご飯と愛情を求めて鳴き始めました。夫婦はロスコーが常に満たされた状態でいられるように、1日に何度もミルクを飲ませてあげました。
その後、ロスコーの足腰が強くなってくると、ミルクを飲んだ後に歩く練習をするようになりました。そして快適なベッドに戻されると、ロスコーはすぐに眠りに落ちていきました。
ロスコーが生後約3週になると、シリンジを卒業して、哺乳瓶からミルクを飲むようになりました。「私は幼い子猫にはシリンジを使ってミルクをあげています。そうすることで子猫が飲んだミルクの量を正確に知ることができています。ロスコーは徐々に飲む量を増やしていき、最終的に哺乳瓶に移行しました。」
ロスコーは食事の後はいつも心拍音のするヌイグルミに寄り添って、安心しながら眠りについているそうです。
献身的な夫婦の助けを借りてすくすくと成長を続けたロスコーは、今ではすっかりポッチャリとしたお腹の幸せな子猫へと生まれ変わることができました。
現在のロスコーは耳がピンと立ち上がっていて、誰かが部屋に入ってくるたびに、可愛い声で鳴きながら嬉しそうに迎えてくれるそうです。
こうして独りぼっちになっていたロスコーは、優しい夫婦のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。現在生後約4週になったロスコーは、これからもたくさんの愛情に満たされながら、すくすくと成長していくことでしょう。
出典:myfosterkittens/lovemeow