人生に、もふもふを。

倉庫で見つかった後ろ足が動かせない黒猫。優しい人達の力を借りて大きく成長し、1年半後の凛々しい姿に心が温まる

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黒猫の『ギャビン』はまだ幼かった頃に倉庫の中で発見されました。ギャビンは下半身を動かすことができませんでしたが、人間の注意を引くために鳴き続けて、生きたいという強い意志を示しました。

その後、養育ボランティアのジェニファー・センジさんがギャビンを預かり、重い感染症の治療を始めました。そしてギャビンの状態が安定すると、ギャビンに集中治療を受けさせるために、ラスベガスにある保護施設『ウィズ・グレース』へと連れて行きました。

ギャビンが感染症から完全に回復することができるのか、また手術をする必要があるのか、保護施設のスタッフ達はいつも心配しながらギャビンの様子を見守っていました。でもギャビンはその強い意志で毎日前進し続け、みんなのことを驚かせ続けました。

「私達は出来る限りのことをして、ギャビンに楽しい人生を送らせてあげたいと思っていました。また私達は彼の中に、どんな困難にも負けない強い気持ちがあることを知っていました。彼は前に進むことを決して止めませんでした」と保護施設の創設者のダニエル・チャベスさんが言いました。

ギャビンは後ろ足が動かせないため移動に問題を抱えていましたが、前足を上手に使って動き回る方法を考え出しました。ギャビンは他の猫と同じように、何でも出来るようになることを決心していたのです。

そんなギャビンは養育主さんの家で多くの保護子猫達と親しくなり、自分よりも大きな猫と格闘したり、4本足で移動する友達と一緒に駆け回ったりするようになりました。

「ギャビンは家の中をとても素早く動き回ります。そのスピードは驚くほどで、4本足の猫よりも速く移動することができます。彼は自分の人生をとても愛していて、私はそんな彼の姿にいつも喜びを感じています。」

そんな中、ギャビンは自分と同じように足を動かすことのできない子猫の『デニー』と出会いました。ギャビンはまるでデニーが何を必要としているのかを全て知っているかのように、デニーのことを温かく迎え入れて優しく毛づくろいを始めました。ふたりはすぐに意気投合して、一緒に窓辺で外の景色を眺めたり、寄り添いながら昼寝をしたりするようになりました。

デニーはその後生涯の家へと旅立っていき、ギャビンはそのまま家に残って他の保護子猫達の世話を続けました。

ギャビンは後ろ足を動かすことができませんが、前足を使って高いところに登ることもできます。ギャビンはキャットツリーにも登ることができ、まるで監督者のように頂上から部屋の中を見渡していることがよくあるそうです。

「ギャビンはキャットツリーやソファーの上に登ることもできます。彼は他の猫が出来ることのほとんど全てを行うことができます。」

またギャビンは非常に好奇心が旺盛で、家の中で起こっている全てのことを知りたがっています。たとえばプリンターの電源がオフになると、すぐに確認しにやって来るそうです。

そんなギャビンにはもう1つの才能があり、それがみんなのことを喜ばせています。ギャビンはカメラを向けられると自然とポーズをとり、いつも愛らしい姿を自慢げに披露してくれるそうです。

保護から1年半の間、ギャビンは素晴らしい家族との出会いを期待しながら最高のポーズをとってきました。ギャビンは今までに世話した多くの子猫達を新しい家に送り出しながら、自分にも生涯の家族が見つかる日をずっと待っていたのです。

「ギャビンはどんなオモチャでも遊び、他の猫と過ごすのも大好きで、いつも愛情に満ち溢れています。」

ギャビンには1日3回のトイレの介護が必要ですが、それ以外は他の猫と同じ世話で問題ありません。ギャビンはいつも勇敢で、何に対しても動揺することなく、後ろ足の障がいによって行動が制限されることはありません。ギャビンは家の中を走り回ったり、心ゆくまで遊んだりしながら、毎日を楽しそうに過ごしているのです。

「きっといつか素敵な家族がギャビンを見つけて、彼のことを迎えに来ることでしょう」とダニエルさんが話してくれました。

こうして1年半前に倉庫で発見されたギャビンは、みんなの愛情でここまで大きく成長することができました。これからもギャビンは安全な家の中で過ごしながら、幸せな未来に向かって歩み続けることでしょう。
出典:withgracerescuelovemeow

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