2016年11月、カリフォルニア州のロングビーチにある保護施設『ゾーイ・プレイス・レスキュー』に、地元の住人から迷子の子猫を発見したという連絡が入りました。
スタッフが現場に着くと、全身が汚れた1匹の子猫を見つけました。すぐに捕獲器を設置すると、その直後に2匹の子猫が入ってきたそうです。残念ながら母猫はどこにも見当たらなかったため、スタッフは捕獲器を設置し直すと、子猫達を施設へと連れて帰りました。
『ブリクストン』と『ジュヌビエーブ』と名づけられた子猫達は、すぐにお風呂で身体を綺麗にしてもらいました。そして、暖かいタオルで包まれると、さっそく喉を鳴らし始めたのです。
それから2日後のこと。設置していた捕獲器に3匹目の子猫が入りました。その子猫は、先に保護していた2匹ととても似ていたため、スタッフは兄弟だと確信しました。すぐにスタッフは2匹の元に子猫を連れて行き、3匹を”再会”させたのです。
スタッフは3匹目の子猫に『ジャレッド』と名づけました。
しかし、しばらくするとスタッフ達はあることに気づきました。3匹の中でジャレッドだけが妙に大きかったのです。スタッフは「あれ? もしかして兄弟じゃないかも!?」と思うようになりました。そこで獣医さんに診てもらうと、ジャレッドは先に保護されていた2匹よりも、1ヶ月ほど年上だということが分かったのです。
スタッフが気づく頃には、2匹の子猫達は既に新しいお兄ちゃんに抱きしめられ、兄弟のような絆を築いていました。突然2匹のお兄ちゃんになったジャレッドですが、可愛い弟達の世話を嬉しそうに行なっていたそうです♪
そんな中、ブリンクストンが重い病気を患ってしまいました。ブリンクストンが獣医さんの元に搬送されると、残されたジャレッドとジュヌビエーブはとても寂しそうにしていたそうです。
「ブリンクストンは最初の2日間は非常に厳しい状況でした。しかし、3日目には峠を越えて、元気が戻ってきました。私達はその姿を見て大喜びしました!」とスタッフは言いました。
ブリンクストンは、その強い生命力とスタッフの迅速な行動で命をつなぐことができたのです。ジャレッドは元気な姿で戻ってきた弟を見て、嬉しそうに寄り添いました。
ジャレッドはまるで保護者のように、いつも弟達に付き添います。そして、弟達を安心させるために喉を鳴らし続けているのです。
そんな仲良しな3匹ですが、時にはお茶目な姿も見せてくれます。こちらはスタッフの洗濯の邪魔をする3匹の姿です♪
そして、保護から3ヶ月後。
小さかった2匹の子猫はあっという間に成長し、ジャレッドお兄ちゃんと同じくらいの大きさになりました!
こうして3匹はスタッフの勘違いで出会い、とっても仲良しな兄弟になりました。すっかり大きくなった3匹は、これから里親募集が始まるそうです。せっかく兄弟になったのにバラバラになるのは寂しいことですが、きっと新しい家でも、素敵な家族との出会いが待っていることでしょう。
出典:facebook.com
This post was published on 2017/02/24