2011年にシリアの内戦が始まって以来、40万人以上の命が奪われました。そして、長引く内戦の中、1100万人以上の人達が生まれ故郷を後にしたのです。難民達は平和な暮らしを求め、長い道のりを歩きました。
その難民達の中に、猫と一緒に避難する家族がいました。猫の名前は『タブーシュ』。アラビア語で「丸々している」という意味です。
タブーシュは内戦の最中に生まれました。タブーシュのお母さんは、タブーシュが生まれてすぐに爆弾によって亡くなってしまったそうです。
幸いなことにタブーシュは、家族によって爆弾で壊された家の中から救い出されました。
しかし、その後も戦火が止むことはなく、ついに家族は住み慣れた土地を去る決心をしたのです。家族はギリシャのイドメニを目指して、タブーシュと一緒に数百キロもの道のりを歩きました。
無事に難民キャンプにたどり着いたタブーシュは、そこで多くの家族や子供達に喜びを届けたそうです。
家族は国際救援委員会(IRC)に話します。「タブーシュは私達と食べて、私達と飲んで、私達と寝て、私達と起きます。」
「タブーシュは家族の一員です。私達は決して彼を諦めません。」
家族とともに難民キャンプで暮らすタブーシュの姿はこちら。
Tabboush: A Syrian Refugee Cat
Another one of our favorite 2016 stories: Meet Tabboush, the Syrian refugee cat.
We met Tabboush ("chubby" in Arabic) and his family in Greece this spring, while they were making their journey to safety in Europe.
The family found Tabboush in the rubble of a house in Damascus that had been destroyed by a bomb. Tabboush's mother had been killed, so the family rescued him, still a kitten. When their life in conflict-stricken Yarmouk became unbearable, the family fled. They brought Tabboush with them.
“He is a part of the family. We could never give him up.”
Predominantly on foot, they made their way across Turkey, walking hundreds of kilometers. We met them as they were stranded in Idomeni on the northern borders of Greece.
This is Tabboush's story:
International Rescue Committeeさんの投稿 2016年12月31日
生まれた国で全てを失った家族ですが、タブーシュは決して手放しませんでした。タブーシュがいることで、家族の心はどれほど救われたことでしょう。タブーシュはかけがえのない大切な家族の一員なのです。
この家族のように、シリアの内戦で多くの人達が生まれ故郷を失いました。再び平和が訪れ、人間や動物達が幸せに暮らせる日が来ることを切に願っています。
出典:facebook.com
This post was published on 2017/01/26