スタッフを説得して、保護施設から連れ出してもらった子猫。手を貸してもらいながら、幸せいっぱいの夢を実現させる

数ヶ月前、保護施設『SPCA・ウエストチェスター』で動物ケアの専門家として働いているコートニーさんが、業務中に小さな子猫に目を奪われました。

手の平ほどの大きさの子猫は、ひとりで保護施設に運ばれてきました。子猫は愛らしい瞳でコートニーさんを見上げて、コートニーさんはその姿に完全に心を奪われました。コートニーさんは我慢することができず、作業の手を止めて子猫に挨拶をしました。そして子猫を撫でようと手を伸ばした瞬間、子猫が手の平の中に入ってきて体を委ねてきたのです。

コートニーさんが手を引くと、子猫は「もっと撫でて」と言っているかのように、懇願するような瞳で見上げてきました。

生後僅か4週間だった子猫は仲間を強く望んでいました。子猫はコートニーさんの全ての動きを目で追いかけて、コートニーさんはそんな子猫の姿に心を揺さぶられました。そしてコートニーさんは自然と、子猫を一晩中ひとりにしておくことができなくなってしまったのです。そのためコートニーさんは勤務時間が終わる前に、子猫を自宅に連れて帰ることを決めました。

「私は掃除をしている時に子猫と出会い、どうしても家に連れて帰って世話をしなければならないと感じました」とコートニーさんが言いました。

子猫はコートニーさんの家に着いた瞬間から遊び心を爆発させました。子猫は部屋の中を隅々まで探索して、尽きることのない好奇心で飛び回っていました。

コートニーさんは子猫が寂しさを感じないように、大きなテディベアをベッドに置きました。すると子猫はさっそくテディベアの横で丸くなってくつろぎ始めました。

子猫はまるでアヒルのヒナのように、コートニーさんの後をどこまでも追いかけて、絶え間なく愛情を求めました。子猫は抱っこされるとまるでぬいぐるみのようになりましたが、一度遊び始めるとエネルギーの塊になりました。

そして遊び疲れると突然横になって、愛らしい姿で眠りに落ちていきました。

「私は子猫の名前が思いつかなかったため、InstagramとTikTokに動画を投稿してみんなに提案してもらいました。その中から3つを選んだ後、子猫自身に選ばせました。子猫は全てのことに興味津々でした。」

コートニーさんは小さな紙にそれぞれ名前を書いて、ボール状に丸めました。すると子猫はためらうことなく、コートニーさんの手から『ポピー』と書かれた紙を掴み取りました。

出典:we_foster_kittens

ポピーは成長するにつれて、エネルギーと自信に満ち溢れていきました。ポピーの瞳は青色から琥珀色へと変わり、冒険心溢れる性格がさらに際立っていきました。ポピーはコートニーさんと一緒に車で移動しながら、新しい景色や匂いに喜びを感じていました。

「ポピーは車に乗るのが好きで、人と会うのも好きです。そして遊ぶことが大好きです。」

毎朝、コートニーさんはポピーの甘いハグで目を覚まします。コートニーさんは愛らしいポピーのおかげで、いつも笑顔で一日を始めることができました。

コートニーさんはポピーに伸び伸びと過ごせる機会を与え、そのお返しにポピーはコートニーさんが必要としている時に喜びと安らぎを与えてくれました。「ポピーは本当に特別な存在です。」

その後、ポピーが里子に出られるようになった時、コートニーさんはこれからもポピーの成長を見ることができたらと思っていました。そんなコートニーさんの願いを叶えてくれる理想的な家族が、コートニーさんが思っていたよりもずっと近くにいたのです。

コートニーさんの友人が愛らしいポピーに夢中になって、ポピーを家に迎えることを決めました。それはポピーがずっと叶えたかった夢が叶った瞬間でもありました。

「ポピーの新しい両親は彼女に、天井からぶら下げることのできる鳥のオモチャと暖房付きの窓辺のベッドをプレゼントしました。彼女はどちらもとっても気に入ったようです。」

「友達がポピーを迎えてくれたため、私は彼女が成長していく姿をこれからも見守ることができて嬉しいです。彼女の新しい名前は『クレオ』です」とコートニーさんが話してくれました。

こうしてコートニーさんを説得して保護施設から連れ出してもらったクレオは、コートニーさんに夢を叶えてもらいました。これからもクレオはたくさんの愛情を感じながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)

This post was published on 2025/11/06