街の歩道でベビーカーに乗せられた状態で放置されていた猫。そこに残されていた悲痛なメモに胸を締めつけられる

先週、ニューヨークにある保護団体『アニマル・ヘイブン』のスタッフ達の元に、胸が締めつけられるような電話が入りました。マンハッタンの通りを歩いていた人が歩道の真ん中に放置されていたベビーカーを見つけ、その中に1匹の猫が入っていたのです。

ちょうどその近くにいたスタッフが現場に駆けつけると、ベビーカーに貼られていた紙を見て心が沈みました。

「私達のスタッフが到着すると、ベビーカーと共に放置されていた猫と悲しいメモを見つけました」とアニマル・ヘイブンがFacebookに投稿しました。

出典:AnimalHavenShelter

猫の飼い主さんが誰だったのかは分かりませんが、そのメモを通して猫がどうしてこのような状況に陥ってしまったのかが分かりました。

メモにはこう書かれていました。

『パンプキンに新しい家を見つけてください。彼女はとても良い猫です。彼女は2週間もすれば他の猫にも慣れます。私は少し前にホームレスになってしまい、もう世話をすることができません… ごめんなさい。』

出典:AnimalHavenShelter

猫を発見した人はすぐに10箇所以上の保護団体に連絡をしましたが、残念ながらどの団体からも同じ返事が返ってきました。それは「老猫を受け入れるスペースがない」というものでした。この時、他の団体と同じようにアニマル・ヘイブンの施設も満員でしたが、パンプキンを受け入れることを断ることはありませんでした。

「私達の施設も限界でしたが、パンプキンを混雑した通りに置き去りにすることはできませんでした。」

スタッフは一瞬の躊躇もなくパンプキンを自分達の施設に運ぶと、新しいケージを用意して、パンプキンが夜を快適に過ごせるように手助けしました。パンプキンは少し怯えていましたが、威嚇などをしたりすることはありませんでした。

「パンプキンが愛されていたのは明らかです。私達は彼女の身に起こったことに心を痛めていますが、ホームレスになって、パンプキンを託すしかなかったであろう飼い主さんにも心を痛めています。」

出典:AnimalHavenShelter

パンプキンとの出会いの物語は悲しいものでしたが、スタッフ達はパンプキンに完璧な家が見つかるまで、パンプキンを安全で暖かく保つことを約束しました。

パンプキンが到着してから1週間が経ち、パンプキンはゆっくりと新しい環境に馴染み始めています。

「パンプキンはとっても優しい子ですが、まだ少し新しい環境に戸惑っているようです。そんなパンプキンの里親募集をしたところ、数人から私達のところに連絡が来ました」とスタッフのクリステン・ケニーさんが言いました。

出典:AnimalHavenShelter

スタッフ達はパンプキンの幸せな未来がすぐにそこまで来ていると感じています。そして、正式に里親さんが決まるまでの間、パンプキンが切望している愛情を注ぎ続けていくことを心に誓っているそうです。

「今のパンプキンは安全です。私達は彼女に最高の家が見つかることを願っています」とクリステンさんが話してくれました。

This post was published on 2025/07/27