何ヶ月もの間、もっと良い場所での暮らしを夢見ながら、1匹の茶白猫が捨てられたマットレスの上で生活していました。
猫は社交的な性格で、食べ物を見つけるために近所を歩き回って、休みたい時はいつもマットレスに戻って眠りました。そんな中、猫のことを知った人達が、何とかして猫を助けてあげたいと強く思いました。
彼らは猫にご飯を与え始め、猫に飼い主さんがいるかもしれないと思い探し始めました。
彼らは地元の保護団体『ザ・ストレイ・キャット・クラブ』に連絡をして、飼い主さんを見つけるために助けて欲しいと伝えました。
そして彼らは近所にチラシを配って、ソーシャルメディアで情報を拡散し、猫に必要な情報が書かれた首輪までつけましたが、残念ながら効果はありませんでした。
「私達は彼らと一緒にあらゆる方法で飼い主さんを探しましたが、結局自分の猫だと言う人は現れませんでした。そこで私達は猫を保護して、養育ボランティアさんの家に連れて行きました」と保護団体のスタッフが言いました。
スタッフ達が猫を抱き上げた時、猫の背中には霜がついていました。それを見たスタッフ達は、猫がこれまでに寒い夜を何度も乗り越えてきたのだろうと思いました。
「現在、猫は安全で暖かい家の中で過ごしています。もう二度と彼は寒い夜をひとりで過ごすことはありません。」
『アップルジャックス』と名付けられた猫は徐々に室内生活に慣れていき、人間の愛情を求めるようになって、一緒に遊ぶようになりました。「アップルジャックスが愛されることに慣れるまでには数日かかりました。彼は本当に愛らしい猫です。」
アップルジャックスは養育主さんに抱きしめてもらうために、声を出して気を引くようになりました。寒くて孤独な夜を乗り越えたアップルジャックスは、日に日に自信を深めていって、本来の個性を輝かせていきました。
アップルジャックスは毎日愛らしい声で養育主さんに挨拶をして、抱きしめてもらうために養育主さんを優しく前足で触っているそうです。
またオモチャを見つけると遊びたい気持ちが溢れ出して、無邪気にオモチャを追いかけたり飛びついたりしています。さらにアップルジャックスは家の至るところで養育主さんの後をついて回っているそうです。
アップルジャックスは食欲が旺盛で、まるで子猫のような遊び心を持っていて、ついつい抱きしめたくなるような甘い猫です。
少し前まで寒い屋外で寝ていたアップルジャックスですが、今は家の中の快適なソファの上でくつろいでいて、撫でられるたびに幸せを感じて手足を伸ばしています。アップルジャックスはゆっくりと休むことのできる暖かい場所と、美味しい食べ物、そしてたくさんの愛情を注いでくれる優しい人達がいつもそばにいることに心から満足しているのです。
養育主さんの元で数週間過ごしたアップルジャックスは、生涯の家族の元で新しい生活を始めるための準備を整えました。
そして2日前、譲渡会に参加したアップルジャックスは、あっという間に家族の心をとりこにしました。家族はアップルジャックスの穏やかで優しい性格と、足を伸ばす仕草にすっかり魅了されたそうです。
「彼は明日から生涯の家で暮らし始めます」と保護団体のスタッフが嬉しそうに話してくれました。
こうして廃棄されたマットレスで何ヶ月も夜を過ごした後、アップルジャックスの夢はついに実現しました。今のアップルジャックスは暖かくてフワフワのベッドで毎日眠っていて、たくさんの愛情を全身で吸収しながら、幸せいっぱいの毎日を送っているのです(*´ェ`*)
出典:thestraycatclub/lovemeow
This post was published on 2025/01/26