ある日、灰色の子猫の『ライラック』と兄弟が、保護施設『アレー・キャット・レスキュー』に運ばれてきました。子猫達はみんな非常に体調が悪く、スタッフ達の最善の努力にもかかわらず、ライラックの兄弟は命をつなぐことができませんでした。

生き残ったライラックは常にスタッフ達にしがみつき、ずっと一緒にいることのできる友達を強く望みました。スタッフ達はそんなライラックの願いを叶えるために、おじいちゃん猫の『ハロー』を紹介しました。

ハローも路上から助け出された猫で、いつも困っている子猫達を温かく迎え入れて、スタッフ達の子育てを手伝ってくれていました。

出典：bubblegum__catus

ふたりが初めて会った時、ライラックはすぐにハローの腕の中に顔をうずめて離れなくなりました。

「ライラックはずっとハローに抱きついていました。そして私達が世話のためにライラックを抱え上げると、ハローがそばに来るまでずっと鳴き続けていました」とスタッフが言いました。

たくさんの愛情を必要としていたライラックにとって、ハローのゴロゴロ音と温かさが幸せの源でした。ライラックはハローの腕の中が大好きで、ハローに抱きかかえられるとすぐに幸せそうな姿を見せてくれました。

そんな中、ライラックは身体の状態を調べるために、一日中獣医さんの元で過ごしました。その後、再び養育部屋に戻ったライラックは、真っ直ぐにハローのところに向かって行って、寄り添いながら眠り始めました。

24時間体制の看護と水分補給、シリンジでの食事とハローからのたくさんのハグで、ライラックは無事に食欲を取り戻すことができました。

そして、ご飯をひとりで食べられるようになると、勢いよく食事をするようになって、気づくと顔中にご飯をつけていることもよくありました。

「ライラックはどんな時もハローおじいちゃんに寄り添っています。私達はハローがライラックに暖かさと快適さを与えてくれていることにとても感謝しています。」

その後も愛情深いハローのおかげですくすくと成長したライラックは、ついに生涯の家へと旅立って行きました。

「ライラックはこれまで長い道のりを歩んできました。私達は彼女が素晴らしい家族の元へと旅立って、新しい猫の姉妹に出会えたことにとても興奮しています！」

そしてライラックのことを立派に育て上げたハローも、大きくなったライラックのことをとても誇りに思っているのです。

こうして衰弱した状態で路上から助け出されたライラックは、ハローとの出会いで元気を取り戻すことができました。優しいハローからたくさんの愛情をもらったライラックは、新しい家族の元にもたくさんの幸せを届け続けることでしょう(*´ｪ｀*)
出典：bubblegum__catus／lovemeow