ある朝のこと、ニューヨークにある保護施設『MCRR』でボランティアをしているナンシーさんが、路上で全身が汚れた猫に出会いました。猫は足をフラフラさせながらナンシーさんの方へと近づいてきて、助けを求めて鳴き始めました。
ナンシーさんはいつも猫缶を持ち歩いていたため、すぐに猫の前に置いてあげました。すると非常にお腹が空いていた猫は、一心不乱に食べ始めました。
ナンシーさんはその日、仕事が午前中だけだったため、仕事が終わるとすぐに猫のいた場所へと戻りました。すると今朝と同じ場所で道路に横たわっている猫の姿を発見したのです。
猫のことがとても心配だったナンシーさんは、猫を保護して獣医さんに診てもらうことにしました。「猫は非常に衰弱していたため、キャリーに入れる時も全く抵抗しませんでした」とナンシーさんが言いました。
病院に着いた猫は治療のために二晩ほど入院することになりました。猫に『アッティラ』と名付けたナンシーさんは、しばらく病院に留まってアッティラの様子を見守っていました。
アッティラは非常にお腹が空いていたため、大量のご飯を食べて獣医さんを驚かせたそうです。
動物病院で一晩過ごしたアッティラは、少し元気を取り戻しました。そのため翌日には全身のもつれた毛を刈ることができました。全身がすっきりしたアッティラは、明らかに気分が良くなりました。
そして救助から2日後、アッティラはさらに元気な姿を見せてくれました。
その後、養育主さんの家に預けられたアッティラは、ずっと求めていた温かい愛情を見つけました。
「アッティラは養育ボランティアのクリスさんの家で育てられることになりました。アッティラは誰にでも親しく接し、他の猫達ともすぐに打ち解けました。」
病院から出たアッティラですが、まだ非常に痩せ細っていて体力もありませんでした。
「アッティラはとても長い足と長い胴体を持っているため、健康な状態に戻ったら、かなり大きな猫になることでしょう。でも今の彼はとても痩せ細っていて、身体にほとんど力がありません。」
まだまだ療養が必要なアッティラですが、徐々に好奇心が戻ってきていて、家の中の探索も始めました。しかし、足を上手く動かすことができなくて、いつもフラフラと円を描くように歩いているそうです。それでもアッティラは新しい生活を愛していて、身の回りの全てを知りたがっているのです。
アッティラが初めてクリスさんの家にやって来た時、1時間ほどで新しい環境に慣れて、腕の中で眠りにつきました。どうやら路上を彷徨い歩いていたアッティラは、安全な家の中に安らぎを感じたようです。
「私達はクリスさんの家でアッティラを迎えた先住猫達の姿にも心を打たれました。猫達はすぐに新しく来たアッティラを温かく迎え入れて、愛情いっぱいに抱きしめ始めました。猫達はアッティラの体調がとても悪く、助けを必要としていることが分かっているようでした。」
一方のアッティラもいつも先住猫達に優しく接しています。アッティラが家に来てから2日しか経っていませんが、アッティラと先住猫達は既にたくさんの優しさを交換し合っているそうです。
アッティラは今、温かい愛情とたくさんの食べ物に囲まれて、毎日の暮らしに大きな幸せを感じています。そんな幸せいっぱいのアッティラは、クリスさんや先住猫達にもたくさんの幸せを届けているのです(*´ェ`*)
出典:magnificatrescue/lovemeow
This post was published on 2024/09/13