数週間前、ある家族が引っ越した際に1匹の猫が取り残されてしまいました。その後、近所の家族が食べ物を探して歩き回っている猫の姿に気づいて、ご飯の世話を始めました。
家族は猫を探している人がいないかを確認するため、迷い猫のサイトにその猫の情報を掲載しましたが、残念ながら連絡はありませんでした。家族は猫の世話を数週間続けた後、動物病院に猫を連れて行きましたが、マイクロチップは見つからず、猫が妊娠していることが判明しました。
「家族は自分達も引っ越す予定だったため、猫を置き去りにすることができなくて、私達のところに助けを求めて連絡してきました」と保護施設『ベスト・フレンズ・フィーラインズ』のニッキさんが言いました。
ニッキさんと彼女のチームは猫を迎え入れると、愛情を込めて『クララ』と名付けました。ニッキさんはクララを養育主さんに預け、クララが落ち着けるようにたくさんの柔らかいものと、旺盛な食欲を満たすために食べ物を用意しました。
クララは過ごしやすい環境を用意してくれたことに感謝して、まるでお礼を言っているかのように養育主さんに身体を擦りつけました。「クララはとても甘えん坊で、人間のことが大好きです。」
クララがもうすぐ生まれてくる赤ちゃんのために体力を回復させる必要があることを知っていた養育主さんは、一日中クララのお皿に食べ物を補充して、ここが安全な場所だと理解してもらい、安心して過ごせるようにたくさんの時間を費やしました。
クララはそんな優しい養育主さんと、頭の上に雨風を凌げる屋根があることに安堵しました。クララは柔らかい毛布の上で横になって、丸いお腹を見せながら部屋中を喉のゴロゴロ音で満たしました。
「クララはいつも楽しそうにお喋りをしていて、頭からシッポの先まで撫でさせてくれます。」
養育主さんと保護施設のスタッフ達は、クララが出産するまで後1〜2週間ほどあると思っていましたが、その考えが間違っていることに気づきました。クララが家に落ち着いてすぐのこと、養育主さんが部屋の中に入ると驚きの光景が目に飛び込んできたのです！
「クララは出産を始めていて、6匹の元気な子猫達を産みました。彼女はとても冷静で落ち着いていました。」
子猫達は5匹が女の子で、1匹が男の子（茶トラ）でした。クララはすぐに子猫達を毛づくろいして、ミルクを飲ませ始めました。
クララは相変わらずお喋り好きで、養育主さんが部屋に入るたびに大きな声で話しかけてきました。クララは養育主さんが子猫達の体重を量っている様子を見守って、子猫達に危険がないかをしっかりと確認していました。
そして、出産から僅か1週間で子猫達のお腹は丸くなって、既に目が開き始めている子猫の姿もありました。
子猫達はクララがご飯を食べたりトイレに行っている間、お互いに寄り添い合いながら過ごしています。そして、子猫達が鳴くとすぐにクララが寝床に戻ってきて、子猫達を落ち着かせて、温かい愛情で包み込んでいるそうです。
クララは毎日すくすくと成長を続ける6匹の子猫達『メイ』、『アバンナ』、『ジュリアナ』、『ゲイル』、『イギー』、『エメ』をいつも誇らしげに見ています。クララは子猫達の日々の変化を見守っていて、子猫達があまり遠くに行かないように気を配っています。
今のクララは食べ物や住む場所の心配をすることなく、暖かい太陽の光を浴びながら子猫達の世話をしたり、優しく抱きしめたりしながら、愛情いっぱいの時間を過ごしているのです。
こうしてクララは近所の優しい家族のおかげで安全な家に辿り着くことができ、子育てに全ての力を注ぐことができました。クララの前には明るい未来が待っていて、これからもたくさんの愛情を感じながら幸せいっぱいの日々を過ごしていくことでしょう。
出典：BestFriendsFelines／lovemeow
This post was published on 2024/09/06