ある日、ブラジルに住むステファニーさんが、裏庭から聞こえてくる犬の声に気づきました。不思議に思ったステファニーさんが裏庭のフェンスに近づくと、そこには雨で全身がずぶ濡れになった子猫の姿があったのです。子猫は寒さで身体を震わせていました。
ステファニーさんは子猫を保護すると、自宅へと連れて帰りました。そして、近所の家を一軒一軒訪ねて子猫の飼い主さんを探しましたが、結局子猫のことを自分の猫だと言う人はいませんでした。
その話を聞いた友達のジュリア・ブリュールさんは、ステファニーさんに子猫を引き取りたいと申し出ました。そして、子猫に『ルナ』と名付けて、自宅に連れて帰ったのです。ジュリアさんはルナのことを家族に伝えていなかったため、家族全員を説得する必要がありました。
「私の父はとても猫好きで、いつも猫を欲しがっていたため、すぐに『いいよ』と言ってくれました。でも母は猫が短気な性格で、冷たい生き物だという固定観念を持っていたため、ルナを家族に迎えることに反対しました」とジュリアさんが言いました。
しかし、子猫が既に家に来ていたため、母親はしぶしぶ家に入れることを許可しました。そして、子猫に新しい家を見つけるための時間として、2日間の猶予をジュリアさんに与えたのです。
「ルナは家に着いた瞬間から家の中を探索して、喉を鳴らし始めました。でも愛犬のクッキーはルナのことを怖がっていました。そんなクッキーの姿を見た母は、とても不満そうにしていました。」
ジュリアさんは母親に言われた通り新しい里親さんを探し始めましたが、ルナの方は別の計画を持っていたようです。
翌朝、母親はルナの甘いキスと喉の音で目を覚ましました。そしてその日、ルナは母親の後をずっと追いかけて、一緒に遊んだり、胸の上で眠ったり、キッチンで料理の様子をジッと見つめたりしていました。
そんなルナの愛らしい姿が母親の心を大きく動かしました。
「母は驚くほど早くルナに恋をしました。ルナが来た次の日には、母は完全にルナを手放せなくなっていました。そして母は『うちの家族は全部で5人(ジュリアさん・父・母・クッキー・ルナ)だった気がするの!』と言い始めました。」
「そのため私は母に言われた通り、2日間でルナの家を見つけることができました!」
先住犬のクッキーもルナを妹として受け入れて、ふたりは日に日に仲良くなっていきました。
「ルナはすぐにクッキーに惹きつけられて、シッポやフワフワの毛で遊ぼうとしました。でも最初の頃のクッキーは、ルナと一定の距離を保っていました。」
「ふたりが仲良くなるまでには少し時間がかかりましたが、現在は一緒に遊んで、一緒に昼寝をしています。そして、クッキーが父と散歩に出かける時は、ルナが引き止めようと鳴き始めます。」
また、遊び盛りのルナは家族が何かに集中していると、決まってみんなのお手伝いを始めるそうです♪
「ルナは一日の大半を私達と一緒に過ごし、私達に寄り添っています。でも時々、驚くほどのエネルギーで家中を元気に駆け回っています。」
こちらは一緒にテレビを見るルナと父親の姿です♪
また、ルナは母親がノートに何かを書いている時に、注意を引くのが大好きなのだそうです♪
そして、ルナが家に来てから2ヶ月が経ちました。ルナは家族全員と仲良しですが、中でも一番の仲良しは、最初に反対していた母親だそうです。
「母はすっかり猫好きになって、ルナと一緒にいられることに大きな喜びを感じています。私が家に帰れない時は、いつも母がルナの写真を送ってきます。そして、ルナがどれくらい可愛いかを嬉しそうに伝えてきます」とジュリアさんが幸せそうに話してくれました。
こうしてルナの可愛い姿と行動が、母親の心を180度変えました。ルナはこれからも大好きな家族に囲まれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Julia Braule/lovemeow
This post was published on 2024/06/19