先月、世話が行き届いていなかった5匹の猫達が救出されて、より良い生活を送るチャンスを得るために地元の保護施設『エクスプロイツ・バレー・SPCA』に運ばれてきました。
5匹のうちの1匹で『マー』と名付けられた猫は、足の毛が抜け落ちている状態でやって来ました。「全ての猫がひどく汚れていて、全身から強い臭いがしていました。中でもマーは最悪の事態に陥っていました」と保護施設のスタッフが言いました。
そんな状態だったにもかかわらず、マーは人間の愛情を求めていました。そのため他の猫達が新しい環境に少しずつ慣れていこうとしている中、マーは前足で手招きをしてスタッフ達の気を引こうとしてきました。
マーは不衛生な暮らしが原因で足の毛がほとんど抜け落ちてしまっていましたが、治療によって随分と気分が良くなり、本来の個性が輝き始めました。
「マーは毛が無くなったことで細い足が強調され、まるでスキニーパンツを履いているかのように見えました。彼女はいつも前足を近づけて人間の注意を引こうとしていて、常にたくさんの愛情を求めていました。」
獣医さんはマーを約6歳と推定し、一緒に来た4匹の猫達の母親だと推測しました。「マーは信じられないほど愛らしく、握手とハグが大好きな猫です。」
猫達が広い部屋に移動して、そこを自由に歩き回れるようになると、マーは部屋に入ってくる全ての人を魅了する決意をしました。
マーは足の毛が生え揃うのを待っている間、鳴いたり手招きをしたりしながら訪問者を温かく迎え入れました。そして全ての訪問者を熱心に見つめて、小さな前足で握手を求めました。
さらに訪問者の手に何度も顔を擦りつけて、毎回温かい愛情に浸っていました。そして訪問者が立ち去ろうとすると、マーはすぐに後を追いかけて、撫でてもらうために訪問者の手に飛び込みました。
保護施設で数週間過ごしたマーは、全てのスタッフやネット上の多くの人達の心をとりこにしました。
そんな中、ある家族がソーシャルメディア上でマーのことを偶然見つけ、そのとっても愛らしい姿に一目惚れしました。家族はすぐに保護施設に連絡をして、マーを引き取りたいと伝えました。
その後、家族は10時間かけて保護施設に向かって、マーと初めての対面を果たしました。するとマーはさっそく家族の手をしっかりと握りしめて、一瞬のうちに家族の心の奥深くへと入り込んでいったのです。
その日、家族はマーを心地良いキャリーに入れて保護施設を後にして、生涯の家へと連れて行きました。「マーは新しい家で『ジュニパー』と名前を変えて、毎日幸せそうに過ごしています」とスタッフが嬉しそうに話してくれました。
ジュニパーは現在、好奇心の赴くままに駆け回ることができ、外の景色を見るための大きな窓がある家にとても満足しているそうです。
ジュニパーは相変わらず人間にかまってもらうのが大好きで、家族の手を嬉しそうに握って、幸せそうに家族に寄り添っています。またジュニパーは先住猫とも仲良くなって、みんなの愛情を全身で感じながら最高の毎日を送っているそうです(*´ω｀*)
出典：EvspcaAdoptables／lovemeow
This post was published on 2024/05/09