保護先で出会った先住猫からたくさんの愛情を注がれた子猫。同じ境遇の子猫達に受け取った愛情を返す姿に心が温まる

子猫の『ジュビリー』は生後1日の時に、エレン・カロッツァさんが勤めている動物病院『ノヴァ・キャット・クリニック』に運ばれてきました。衰弱していたジュビリーは生存の確率が低い中、エレンさん達の助けを借りて、何とか命をつなぐことができました。

その後ジュビリーはエレンさんの家で育てられることになりました。エレンさんの家には元々、『ベニー』という名前のオスの白猫が住んでいました。ベニーは子猫達への大きな愛情を持っていて、ジュビリーの姿を見るとすぐに子守りを始めました。

「私は1時間ごとにジュビリーの状態を確認して、シリンジでご飯を食べさせました。そして、ベニーはジュビリーの毛づくろいをして、常に全身を清潔な状態に保ってくれました」とエレンさんが言いました。

すっかりジュビリーのお父さんになったベニーは、いつもジュビリーのことを見守って、安全で快適な環境を保ち続けてくれました。

エレンさんはジュビリーの状態を常に確認できるように、毎日職場にジュビリーを連れて行きました。そして、仕事が終わって家に帰ると、いつもベニーが窓辺で出迎えてくれました。ベニーはジュビリーが家の到着すると、すぐに全身の毛づくろいをして、愛情を注ぎ始めました。

優しいふたりのおかげでジュビリーは日に日に元気を取り戻していって、体重と体力が徐々に増えていきました。ジュビリーはふたりに優しくしてもらえることが嬉しくて、いつも幸せそうに喉を鳴らし続けていたそうです。

「ベニーはジュビリーのことをいつも守ってくれています。まるでベニーはジュビリーの騎士のようです。」

またベニーは猫としての生き方もジュビリーに教えました。

そしてジュビリーが随分大きくなった時、エレンさんは保護子猫の『ヒースロー』を自宅に連れて帰ってきました。するとジュビリーは自分がベニーにしてもらったことを、そのままヒースローにしてあげるようになったのです。

ジュビリーはそれ以来、家に来た全ての子猫達に愛情を注ぐようになりました。

優しいベニーに育てられたジュビリーは、驚くほど愛情深い子猫へと成長したのです。

そして3ヶ月を迎える頃には、さらにジュビリーの個性が輝き始めました。

そんな愛情いっぱいのジュビリーの姿は、エレンさんや家族の心を完全にとりこにしました。そのため家族はジュビリーを里子に出すのを止めて、正式に家族の一員として迎えることに決めたのです。

「私のお父さんはジュビリーの一番のファンです。もちろんジュビリーの方も、お父さんのことが大好きです。」

「私は保護子猫達の世話に大きな喜びを感じていて、今までにたくさんの子猫達を育ててきました。子猫達が変わっていく姿を見るのは本当に幸せなことです」とエレンさんが嬉しそうに話してくれました。

こうしてエレンさんとベニーに育てられたジュビリーは、とっても優しい子猫に成長しました。これからもジュビリーは愛情いっぱいに子育てを続け、子猫達の未来を幸せな方向へと導いていくことでしょう。
出典:thecatlvtlovemeow

This post was published on 2024/05/09