ある日、動物の保護活動をしている女性から保護施設『ドーセット・レスキュー・キトゥンズ』に、野外で発見された母猫と5匹の子猫達についての連絡が入りました。
女性はその日、倉庫の後ろで1匹の子猫の姿を見つけたため、近くにご飯を置くと、様々な場所から子猫達が集まってきました。子猫達はみんなお腹が空いていたため、勢いよくご飯を食べ始めました。
「女性は私に子猫達の写真を送ってきて、私達の施設で世話をすることができないかと尋ねてきました。私はすぐに『Yes』と答えました。女性はその後すぐに猫の親子の保護に成功しました」と保護施設のケイリーさんが言いました。
『ココ』と名付けられた母猫の推定年齢は約5歳でした。「ココは生まれてからずっと野外で生きてきたようです。私達は彼女がとても野生的ではないかと心配していましたが、室内生活を始めるとすぐに変わり始めました。」
ココは全身がとても汚れていて、痩せ細っていて、上気道感染症を患っていました。「猫の親子はあまり食べ物が手に入らなかったようで、草などを食べながら何とか飢えを凌いでいたようです。」
子猫達も保護の直後はとても臆病でしたが、お母さんと一緒にいられることに安心したようで、すぐに自分達の殻から出てきました。またココはまるで子猫達の気持ちを落ち着かせるかのように、愛情いっぱいに毛づくろいを続けました。
「ココは非常に痩せ細っていたため、8週間もの間、子猫達の命をつなぐことができたことに私達はとても驚きました。そんな愛情深いココが守っていた子猫達の中に、『シャネル』と名付けた子猫がいるのですが、彼女は他の兄弟よりも小さく、いつも元気がありませんでした。」
シャネルは明らかに成長が遅れていたため、他の子猫達よりもお母さんとの時間を多く過ごす必要がありました。シャネルは毎日ピッタリとお母さんにしがみつきながら、たくさんの愛情を吸収していました。その後、他の子猫達がミルクを卒業しても、シャネルだけはココのそばに留まり続けました。
しばらくして4匹の子猫達が2組のペアになって生涯の家に旅立った後も、シャネルだけはお母さんの元を離れませんでした。ふたりは全てのことを一緒に行い、完全に離れることのできない存在になっていたのです。
「ココはしばらく家の中で暮らしているうちに、室内での生活の仕方を理解しました。最初の頃のココはベッドやソファーで寝ないで、床の上で横になっていました。また人間のことが気になっても、人間の気を引く方法が分かりませんでした。」
「でも今のココはかまって欲しくなると可愛いアピールをして、ベッドやソファーで幸せそうにくつろいでいます。彼女の姿を見ていると、もう二度と外の生活には戻りたくないという気持ちが伝わってきます。」
一方のシャネルは社交的な性格で、好奇心が旺盛な冒険好きの子猫です。シャネルは常にお母さんのそばで過ごしていて、お母さんが移動するといつもその後をついて回っているそうです。
そんなシャネルと一緒にいられることにココはいつも幸せを感じています。「ココはとても気配りのできるお母さんで、シャネルのことを溺愛しています。シャネルの方はまるでココの影のように、いつもそばで過ごしています。シャネルは成長と共に性格がオープンになって、常に愛らしい個性を輝かせています。」
ふたりは既に生涯の家に向かう準備を整えていて、新しい家族との出会いを待ち望んでいます。「私達はふたりが常に注目の的になれるように、ふたりにピッタリの家族を見つけようと考えています」とケイリーさんが話してくれました。
こうしてずっと路上で生きてきたココは、大切な子猫達と一緒に新しい生活を始めることができました。これからもココは大好きなシャネルにたくさんの愛情を注ぎながら、幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう(*´ω｀*)
出典：dorsetrescuekittens／lovemeow
This post was published on 2024/05/08