ある日、家の庭に迷い込んできた子猫がポーチをウロウロし始めました。子猫は独りぼっちになっていて、近くに母親や兄弟の姿はありませんでした。
子猫はそのままポーチに留まって、どこにも行こうとはしませんでした。そして子猫が家の住人に気づくと、まるで家の中に入れて欲しいと言っているかのように、扉に手を置きながら見上げてきました。
子猫のことを心配した家の住人は、すぐに地元の保護施設『デトロイト・コミュニティー・キャット・レスキュー』に連絡をしました。
「電話をかけてきた家族は、独りぼっちの子猫が車にはねられるのではないかと心配していました。私達は家族から話を聞くとすぐに子猫の元へと向かいました」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫はまだ幼く、全身がフワフワの毛で覆われていました。スタッフ達は保護した子猫に『ナギー』と名付けて、養育ボランティアのジェニファーさんの家に連れて行きました。
ナギーは既に路上での生活に別れを告げる準備ができていたようで、家の中での生活にすぐに順応しました。ナギーは快適な環境に安心して、もう二度と食べ物を探して彷徨い歩く必要がないことを喜んでいました。
ナギーはさっそく家の中でキャットツリーを楽しむようになり、爪研ぎやトイレの使い方を覚えました。ナギーは頭の上に雨風をしのげる屋根があり、豊富な食べ物があり、いつもそばに願いを叶えてくれる人がいることにとても満足していました。
保護された時のナギーは上気道感染症を含むいくつかの病気を患っていましたが、ジェニファーさんや獣医さん達のおかげで全ての問題を解決することができました。今のナギーはいつも自分が愛されていることを知っていて、甘えたくなるとすぐにジェニファーさん達に寄り添いに行くそうです。
また元気を取り戻したナギーは先住猫達と対面し、『ローズバッド』という名前のサビ猫ととても仲良くなりました。ナギーはいつもローズバッドの近くで過ごすようになり、ローズバッドを抱きしめながら毛づくろいすることが大好きになりました。
少し前まで野良猫として路上を彷徨い歩いていたナギーでしたが、みんなのおかげで幸せいっぱいの家猫へと生まれ変わることができました。ナギーは自分の新しい人生を心から楽しんでいて、毎日を全力で過ごしながら成長し続けているのです。
ナギーはもう少しで里子に出る準備を整えます。それまではローズバッドやジェニファーさん達にたくさんの愛情を注がれながら、一瞬一瞬を楽しんでいくことでしょう。
こうして庭のポーチに現れたナギーは、人生を変える決意をして、それを実行に移しました。今のナギーは安全な家の中での生活に満足していて、日々の暮らしに最高の幸せを感じているのです(*´ω`*)
出典:Detroit Community Cat Rescue/lovemeow
This post was published on 2024/04/07