ある日、庭で痩せ細った猫を見つけた家族が、猫のためにご飯を用意し始めました。猫は野性的に見えましたが、毎日ご飯が食べられることが嬉しかったようで、庭で暮らすことに決めたようです。
その後、猫の身体に膨らみが戻ってくると、家族は猫のお腹も大きくなっていることに気づきました。家族は猫が妊娠しているかもしれないと思い、地元の保護団体に助けを求めました。
「家族は私が養育ボランティアをしている保護団体に連絡をして、猫を助けることができるかを尋ねました。その後、私が猫を自宅で預かることになりました」とアンさんが言いました。
『ペニー』と名付けられた猫は、アンさんの家で室内生活に順応できるかを試してみることになりました。ペニーは静かで快適な部屋を気に入ったようでしたが、人間との距離を縮めようとはしませんでした。アンさんはペニーのためにいくつかの寝床を用意しましたが、何故かペニーはキャットツリーに強く惹かれたようでした。
毎回アンさんが養育部屋に入るとすぐにペニーが起き上がって、隠れ家であるキャットツリーの下から慎重に出てきて、ご飯の入ったお皿へと近づいてきました。
そしてペニーが家に来てから数日後、ついに陣痛が始まりました。すると驚いたことにペニーは快適な出産スペースが用意されているにもかかわらず、キャットツリーの下を出産場所として選んだのです。
ペニーは無事に元気な4匹の子猫達を出産し、すぐに子育てを始めました。ペニーは大切な子猫達をしっかりと守り、人間が近づいてくることを禁止しました。
そんなペニーの愛情で子猫達は確実に成長を続け、力強くなっていくにつれて探索に出かけるようになりました。子猫達は日に日に活発に動き回るようになっていき、最終的にペニーひとりでは引き止めることができなくなりました。
「子猫達が生まれてから3週間が経った頃、私はようやく子猫達と触れ合うチャンスを得ました。おぼつかない足取りで歩き始めた子猫達は、私に対する好奇心が高まっていきました。」
子猫達はすぐにアンさんのことが好きになり、子猫達の中で最も冒険好きの『カヤ』が一番最初にアンさんに近づくと、残りの子猫達も次々とアンさんのところにやって来ました。
「子猫達はとても社交的で、いつも私に興味津々です。」
「カヤや『キキ』は恐れ知らずで、いつも好奇心の赴くままに冒険しています。妹の『カミーユ』は少し慎重な性格ですが、兄弟の楽しそうな姿を見るとすぐに参加してきます。一方の『コア』は究極の甘えん坊で、いつもペニーお母さんのそばで過ごしています。」
子猫達はアンさんの膝の上に乗ったり、腕の中で丸くなったりしながら、愛らしい姿で愛情を求めてきました。
一方のペニーはまだ人間のことを信頼していませんが、子猫達がアンさんとの絆を深めていく様子を注意深く見守っています。どうやらペニーはアンさんが子猫達のことを大切にしていることを知っているようです。
「ペニーの子育てが終わったら、私達は彼女に避妊手術と必要な治療を受けさせて、里子に出る準備を整えます。もし彼女が家の中で人間と一緒に暮らすことに向いていないと判断した場合は、納屋の猫としてしっかりと世話をされながら生活していくことになります。」
一方の子猫達も猫のスキルを磨きながら里子に出る準備を整えて、準備が終わったら新しい家族を探すことになるそうです。
そんな子猫達に対してペニーは自分の身を清潔に保つ方法や、キャットツリーに登る方法などを教えました。そのおかげで子猫達はいつも健康的で、元気いっぱいに毎日の暮らしを楽しんでいるそうです。
こうして家の庭から保護されて、室内での生活を試し始めたペニーは、キャットツリーの下で出産した子猫達をここまで大きく育てました。ペニーはまだ人間と距離を置いていますが、子猫達にたくさんの愛情を注ぎながら、毎日を幸せそうに過ごしているそうです。
出典:fosterkittens_be/lovemeow
This post was published on 2024/03/26