ある日、保護団体『キャッツニップEtc』の元に、近くで暮らしている家族から連絡が入りました。近所の人が引っ越した時に置いていった猫が、数日前に出産したというのです。
「猫の親子が避難場所にしていたのは、アパート脇に残されていたダンボール箱でした。私達は急いで現場に向かい、近所の子供達にダンボール箱のある場所を教えてもらいました」と保護団体のスタッフが言いました。
スタッフ達は連絡してきた家族から、「母猫が常に子猫達をしっかりと守っているため、子猫達を保護するのは大変かもしれない」と聞かされていました。しかし、スタッフ達がウェットフードの缶を開けると、非常にお腹を空かせていた母猫が真っ直ぐに向かってきたのです。そしてスタッフ達はダンボール箱の脇で寄り添い合う子猫達の姿を発見しました。
「母猫は非常に空腹で、一直線に猫缶の方へと向かってきました。私達はあんなに遠くから駆け寄ってきた猫を今まで見たことがありません。」
スタッフ達は3匹の子猫達を救い上げると、先に保護していた母猫のところに連れて行きました。どうやら母猫はスタッフ達が自分達のことを助けようとしていることが分かったようで、とても嬉しそうに接してきたそうです。
「母猫が家の中で過ごし始めると、室内生活にとても慣れていることが分かりました」とスタッフのミッシー・マクニールさんが言いました。
母猫はすぐに快適なベッドの中で落ち着いて、喉を鳴らしながら大切な子猫達の世話を始めました。スタッフ達は母猫に『ジェラート』、子猫達にそれぞれ『クリームシクル』、『シャーベット』、『ファジー』と名付けました。
非常に愛情深いジェラートは、保護されてからもずっと忙しく子育てを続けていて、子猫達の全ての要求に応えていました。またジェラートは常にたくさんのご飯が近くにあり、快適な環境の中で子育てができることに心から幸せを感じていました。
ジェラートはとても人懐っこい性格で、スタッフ達が会いに行くたびに可愛い声で話しかけてきました。「ジェラートは家の中での暮らしに満足していて、保護された時から喉のゴロゴロが止まりません。」
ジェラートは助けてくれた人達のことを心から信頼していて、いつも感謝の気持ちを伝えてきます。「ジェラートは私達が子猫達の周りにいても全く気にせずリラックスしています。子猫達は順調に成長していて、少しずつ目が開き始めています。」
「子育て熱心なジェラートのおかげで子猫達はいつも満足していて、常に全身が綺麗な状態に保たれています」とミッシーさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして安全な家の中で暮らし始めたジェラートは、もう路上を彷徨い歩く必要はなく、全ての力を子猫達に注ぎ続けています。ジェラートは今の生活にとても満足していて、子猫達と一緒に愛情いっぱいの毎日を送っているのです。
出典:catsnipetc/lovemeow
This post was published on 2023/10/12