お腹の中に予想外の子猫がいて、みんなを驚かせた母猫。さらに2匹の保護子猫を受け入れて、たくさんの愛情を注ぎ続ける

数週間前、保護施設『コミュニティ・キャット・クラブ』の創設者のサラ・シャープさんの元に、「母猫が子育てをしないため、生まれたばかりの子猫を助けて欲しい」という連絡が入りました。

サラさんは連絡をしてきた家族に、もし本当に母猫が授乳していないようであれば私達が子猫を引き取り、母猫の状態を調べて治療を行うことを伝えました。その後、家族が母猫を引き渡すことを決めた時、サラさんは母猫がスフィンクスだと知って驚きました。

「スフィンクスは珍しく、保護施設に来ることはほとんどないため驚きました。私は『ザイダ』という名前の母猫を自宅に連れて帰るとすぐに、彼女が子猫を愛していることに気づきました。しかし、彼女はミルクを作り出すことができないようでした」とサラさんが言いました。

サラさんは翌日、健康状態を確認してもらうためにザイダを連れて動物病院に向かいました。そして獣医さんの診察の様子を見ていると、サラさんは2度目の驚きに見舞われました。

何とザイダのお腹の中にはもう1匹の子猫がいて、ザイダはすぐに帝王切開をしなければいけないことが分かったのです。

その後、ザイダは手術を無事に乗り越えて、快適な寝床の中で2匹の我が子に会いました。「私達はザイダを助けることができたことに大きな喜びを感じました。この手術がなければザイダとお腹の中の赤ちゃんは命を落としていたことでしょう。」

ザイダはミルクを出すことができませんが、『ザナ』と『ジア』と名付けられた子猫達の世話に全ての力を注ぎ、常に子猫達を清潔に保ち、体温を保つために寄り添い続けました。

サラさんとザイダは1つのチームになって、役割分担をしながら子猫達を一緒に育て始めました。「私が哺乳瓶で子猫達にミルクを飲ませ、その他の世話をザイダが行いました。彼女は子猫達がミルクを飲んでいる時はいつも、私の膝の上に座りながら子猫達の様子を見守っています。」

それから1週間が経つと、子猫達の目が開き始めました。「子猫達はお互いに健康で、ザイダはいつも子猫達のことを気に掛けています。」

ちょうどその頃、24時間体制の世話を必要としている2匹の迷子の子猫が保護されました。サラさんはすぐに子猫達を引き取ると、体温調整ができない子猫達を保育器の中で育て始めました。「保護された子猫達はザイダの赤ちゃんよりも数日年上でした。」

出典:communitycatclub

ザイダは新しい子猫達が家に来たことに気づくと、すぐに子猫達のことを探し始めました。子猫達は病気がないかを確認するための隔離期間を過ごした後、ついにザイダとの対面を果たしました。

するとザイダはためらうことなく子猫達の元に向かって、さっそく世話を始めました。

『ヘルメス』と『ヘラ』と名付けられた子猫達は、ザイダと彼女の子供達の輪に加わりました。ザイダは4匹の子猫達に分け隔てなく愛情を注ぎ始め、しっかりと世話を続けました。そんなザイダのおかげで子猫達はすくすくと成長していき、歩いたり、レスリングをしたり、探索に出かけたりするようになりました。ザイダはそんな子猫達に危険がないかを常に確認していました。

子猫達はそれから数週間で随分と大きくなり、お皿から離乳食が食べられるようになりました。子猫達は部屋中を駆け回って、お互いに飛びかかり、様々なイタズラをしながら楽しい毎日を過ごしているそうです。

一方のザイダは子猫達が大きくなるにつれて子育ての時間を減らしていき、少し離れた場所で休憩を取るようになっていきました。でも子猫達の身体を綺麗にしたり、子猫達がハグを必要としている時はすぐに駆けつけて、子猫達のことを安心させながらたくさんの愛情を注いでいるそうです。

こうして2匹の子猫を出産したザイダは、迷子の子猫達を迎え入れて、全ての子猫達に分け隔てなく愛情を注いできました。これからもザイダは子猫達の成長を温かく見守りながら、快適な家の中で楽しい毎日を送っていくことでしょう。
出典:communitycatclublovemeow

This post was published on 2023/06/02