病気を患いながら、ひとりで野外を彷徨い歩いていた子猫。優しい女性に駆け寄ると、その後の人生が大きく変わる!

ある日、保護施設『アニマルラヴァーズ・ドリーム・レスキュー』で養育ボランティアをしているナージャさんの元に、迷子の子猫についての連絡が入りました。子猫は非常に痩せ細っていて、顔はかさぶたで覆われていました。

ナージャさんは送られてきた子猫の写真を見ると、出来るだけ早く動物病院に連れて行かなければならないと感じ、子猫の元へと急ぎました。「私達は現場に到着するとすぐに子猫の姿を見つけました。でも子猫は私達のところに来ようとはしませんでした」とナージャさんが言いました。

子猫は人間のことを怖がっていて、それまで隠れていた場所から別の場所へと逃げていきました。

出典:tiny.paws.fosters

「それから数分間子猫の後を追った私達は、YouTubeで母猫の鳴き声を探して再生しました。すると子猫は数秒で私達の方へと鳴きながら向かってきました。」

「私は子猫を救い上げると、救急動物病院へと車を走らせました。彼女はキャリーの中の環境に少し安心したのか、敷いてあった柔らかい膝掛けをこね始めました。」

『ルー』と名付けられた子猫は上気道感染症や眼感染症など、多くの健康上の問題を抱えていました。またルーは脱水症状に陥っていて、お腹にも問題を抱えていました。

「ルーはそのまま病院に一晩滞在して、必要としている全ての治療を受けました。彼女は非常に具合が悪く、慣れない環境で過ごし始めたにもかかわらず、ずっと柔らかいものをこね続けていました。」

翌朝、元気を取り戻したルーはたくさんのご飯を食べて、薬による治療を始めました。その後、病院に迎えに来てくれたナージャさんの姿を見ると、とっても嬉しそうな反応を返しました。

「ルーは私にすり寄って、一緒に遊び始めました。私はその姿を見て、彼女はもう大丈夫だと感じました。」

ゆっくりと、でも確実に、ルーは愛情に満ちた快適な家の中で自分の殻を破っていき、人間と一緒に暮らすことに喜びを感じるようになっていきました。ルーの顔からはかさぶたが無くなり、呼吸がとても安定し、エネルギーがみるみるうちに溢れ出してきました。

またルーはオモチャで遊ぶ楽しさを発見し、室内での生活に順応していきました。ルーは日に日に不安を感じなくなっていき、リラックスしながら過ごすようになったのです。

「最初の頃のルーはとても臆病で、内気で、いつも緊張していました。そして何かの物音を聞いたり、素早く動くものを目にすると、一瞬で凍りついたり、物陰に隠れたりしました。でも保護から数週間で彼女は完全に自信を取り戻し、別猫へと生まれ変わりました。」

そんなルーのお気に入りの場所は、ブランケットの上やバスケットの中です。ルーがそこに腰を下ろすと、いつもすぐに眠りに落ちていきました。

ルーは家の中を走り回りながら可愛いイタズラをして、他の保護子猫達と一緒に楽しそうに遊び回っています。そしてルーが小さなオモチャを見つけると、躊躇することなく飛びついて、夢中になって遊び始めるのです。

「ルーの好きなことの1つは、窓辺で日光浴に最適な場所を見つけることです。そして彼女が最高の場所を見つけると、友達の子猫達と一緒に日向ぼっこを始めます。」

今のルーはもう物陰に隠れたり、未知のものを怖がったりすることはなく、いつも勇敢で、遊ぶことが大好きな子猫へと成長しました。ルーは友達と一緒に家中を駆け回って、シッポを高く上げながら好奇心の赴くままに探索を続けているのです。

「ルーはソファーの上で私に寄り添いながら、いつも楽しそうに遊んでいます。彼女は完全に自信を取り戻し、室内生活を心から楽しんでいます。彼女の幸せそうな姿はとっても甘く、私は毎日心が満たされています」とナージャさんが嬉しそうに話してくれました。

こうして病気の身体で野外を彷徨い歩いていたルーは、ナージャさんや優しい人達のおかげで元気を取り戻すことができました。きっとルーは生涯の家に行ってからも、新しい家族の元にたくさんの幸せと笑顔を運び続けることでしょう(*´ω`*)
出典:tiny.paws.fosterslovemeow

This post was published on 2023/05/07