ある日、ひとりぼっちの幼い子猫が保護されて、地元の保護施設『フロント・ストリート・シェルター』に運ばれてきました。哺乳瓶による人工哺乳が必要だった子猫は、最終的に完璧な家族に出会うことができました。
保護施設で働いているヘイリー・ウォーさんは、大切に世話をしてきた2匹の障がいのある猫を失った後、数週間の間、とても辛い時期を過ごしていました。そんな中、ヘイリーさんに同僚の一人が近づいてきて、施設に運ばれてきた子猫を紹介しました。
ヘイリーさんは子猫を受け取るとオーバーオールの前ポケットにそっと入れました。すると子猫はスッポリとポケットの中に収まって、とっても愛らしい姿を見せてくれたのです。
すぐにヘイリーさんは微笑んで、ここ数週間感じることのなかった安らぎを感じることができました。ヘイリーさんは子猫のあまりの可愛さに、上手く言葉を発することができませんでした。「私は子猫を家に連れて帰って養育することに決めました」とヘイリーさんが言いました。
『ラベンダー』と名付けられた子猫は、ある家の裏庭で母親や兄弟のいない状態で発見されました。ラベンダーは年齢よりも小さな身体をしていて、見慣れない環境に少し戸惑っていました。
ヘイリーさんの家で過ごし始めたラベンダーは、新しい匂いがするたびに警戒して、「シャー!」と強く威嚇してきました。しかし翌朝、ヘイリーさんの優しさに気づくと、ラベンダーの心の壁はすぐに崩れ始めました。
ラベンダーの威嚇音は徐々に減っていき、愛らしい声で話し掛けてくるようになりました。またヘイリーさんの声を聞くと近づいてくるようになり、夢中でミルクを飲むようになりました。
ラベンダーは食欲が旺盛になり、すぐに丸いお腹を披露するようになりました。ラベンダーは毎回哺乳瓶をギュッと掴みながら、お腹が満足するまでミルクを飲み続けました。
「ラベンダーは成長と共に全身の毛がフワフワになっていきました。」
ラベンダーは大きくなるにつれて、より大胆に、より積極的になっていきました。ラベンダーは部屋の隅々まで探索をするようになり、ヘイリーさんと彼女の夫の後を追いかけるようになりました。
またラベンダーは時々仰向けになってお腹を見せびらかしながら、愛らしい舌を出して、両手で空中をこね始めました。
ラベンダーは家にいる動物達の中で一番小さな身体をしているにもかかわらず、いつも抑えきれないほどのエネルギーではしゃぎ回っています。ラベンダーは家の中を走り回ったり、飛び跳ねたりしながら、いつも全力で遊ぶことを楽しんでいました。
そしてラベンダーが遊び疲れると先住猫や先住犬に寄り添って、柔らかい毛布をこねたり、窓辺で日光浴を楽しんだりしていました。
またラベンダーは毎朝ヘイリーさんのことを起こすようになったため、ヘイリーさんは目覚まし時計がもう必要ないことに気づきました。
その後、クリスマスの時期を迎えると、ラベンダーは里子に出られるほどに成長し、生涯の家に行く準備を整えました。
「私はこれ以上ペットを飼うつもりはありませんでしたが、すっかりラベンダーを手放せなくなっていました。そのため私は彼女を正式に家族の一員として迎えました。彼女は私達家族と完璧に調和しています。」
それ以来ラベンダーは数匹の保護子猫達の世話を手伝ってきました。ラベンダーは子猫達にオモチャで遊ぶ方法やお追いかけっこのやり方などを教えました。
今のラベンダーには多くの家族(人間の両親、3匹の猫、2匹の犬)がいて、みんなからたくさんの愛情を受け取っています。ラベンダーはいつも家の中に温かい笑いを届けていて、家族みんなに無限の喜びをもたらしているのです。
こうして独りぼっちで保護されたラベンダーは、保護先で素敵な家族に出会うことができました。これからもラベンダーはたくさんの愛情を吸収しながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosterpetsofsac/lovemeow
This post was published on 2023/01/30