ジェシカ・レザーマンさんの7歳の娘は1年生になったため、スクールバスで学校に通い始めました。しかし、彼女が1人でバスを待つことはありません。彼女にはバス停まで安全にお見送りしてくれる素敵な保護者がいるのです。それは『クレイグ』という名前のハチワレ猫です。
ジェシカさんが譲渡会でグレイグに出会ったのは2019年のことでした。グレイグは保護施設で8ヶ月半過ごした後、ジェシカさんの家で暮らし始めました。
「グレイグはのんびりとした性格で、彼を動揺させられるものは何一つありません。たとえ雷でさえも彼の眠りを妨げることはできません。また彼が目覚めている時は行動を予測することが難しく、自分に注目して欲しい時はカウンターの上から物を落とします」とジェシカさんが言いました。
そんなグレイグですがジェシカさんの娘と特別な絆を結んでいて、ある時から愛らしい朝の日課が始まりました。その日、ジェシカさんの娘が学校に行くために玄関に向かうと、グレイグが「自分も一緒に行きたい」と鳴き始めたのです。
「スクールバスは私達の家のすぐ前に停車します。私は最初、グレイグを家の外に出して、家の庭で一緒にウロウロしようと考えていました。でもグレイグは私の代わりに娘をお見送りすることを選びました。グレイグは娘と一緒にバス停まで行って、バスが来るまで娘と一緒の時間を過ごし始めました。」
「私は最初、グレイグが何をしようとしているのか分かりませんでした。でも娘の乗るバスが来ると、彼はジッとその場に座って、バスが出発するまで娘の姿をしっかりと見守っていました。」
ジェシカさんはグレイグがお見送りするのは一度限りのことだと思っていました。しかしその日以降、グレイグは毎日バス停でお見送りするようになったのです。
「グレイグは毎日娘をお見送りしています。どうやら彼はそれを自分の仕事にしたようです。理由は分かりませんが、その姿はとても甘く、私の心をいつも温めてくれています。」
グレイグがお見送りの仕事を引き継いだことは近所の人達にすぐに広まり、グレイグは地元の有名猫になりました。
「今では近所の子供達はみんなグレイグのことを知っています。そのためバスが来ると、子供達が一斉に『グレイグ!』と大きな声で挨拶をします。」
さらにジェシカさんの娘が学校から帰って来る時も、グレイグはいつもバス停で待っています。「ふたりは本当に仲良しで、お互いに切り離すことのできない存在です。娘がグレイグの隣に座っていると、彼はいつも娘に身体を擦りつけながら幸せそうに喉を鳴らしています。」
「またグレイグが昼寝から目覚めると、すぐに娘の近くで過ごし始めます。そしてまるで娘を守るかのように、いつも家の中で娘の後を追いかけています。」
こちらはグレイグのお見送りの様子です。(動画)
@craig_the_cat Besties for life! I noticed today that Craig sits when he sees the bus. Also, look at his tail wag! #craigthecat #busduty #ThatCloseMessenger ♬ Manke, honobo, everyday, funny, loop – arachang
ジェシカさんがグレイグのお見送りの動画を投稿すると、瞬く間に世界中にグレイグのファンができました。しかし、グレイグがそのことを気にすることはありません。グレイグがしたいことは以前と全く変わらず、大好きな人と一緒の時間を過ごすことだけなのです。
「グレイグの動画を見た人の多くは、グレイグはおじいちゃんが生まれ変わったような存在で、自分の孫娘を学校に通わせているようだとコメントしました。彼の姿はまさにその通りで、彼はみんなが望んでいるおじいちゃんのような存在なのかもしれません」とジェシカさんが嬉しそうに話してくれました。
出典:craig_the_cat/thedodo
This post was published on 2022/11/14