強い絆で結ばれた3匹の保護子猫に出会った家族。3匹を切り離すことができなくて、一緒に家族に迎えると幸せいっぱいに!

ある日、車のエンジンルームから子猫の『オダハヴィーング』が助け出され、保護施設『レン・レスキューズ』で養育ボランティアをしているアシュリー・ケリーさんの家にやって来ました。オダハヴィーングは口唇裂(こうしんれつ)で生まれた子猫で、チューブによる24時間体制の栄養補給を必要としていました。

その後、オダハヴィーングがひとりでご飯が食べられるくらいまでに力強くなると、活発に部屋の中を歩き回るようになりました。「オダハヴィーングはとても純粋で甘く、赤ちゃんのように抱っこされると幸せそうに鳴き始めます」とアシュリーさんが言いました。

アシュリーさんがオダハヴィーングを預かってから数週間後、特別なケアを必要としている別の子猫が家にやって来ました。『アッティス』と名づけられた鼻に斑点のある子猫は、小脳形成不全で生まれたため、動こうとすると身体がグラグラと揺れました。またアッティスは生まれた時から目が見えませんでしたが、他の感覚を使って家の中を歩くことができました。

「アッティスはヒゲを使って振動を感じたり、周りの音や匂いによって、自分の周りのことを完全に把握することができます。もし彼の目が見えないことを知っていなければ、盲目だということを簡単に見分けることは不可能でしょう。彼は驚くほど上手に歩き、他の子猫のように走ったり飛び跳ねたりすることができます。」

その後、アッティスとオダハヴィーングが出会うと、ふたりはまるでずっと一緒にいたかのように強い絆で結ばれました。

アッティスはオダハヴィーングといられることが嬉しくて、いつもゴロゴロと喉を鳴らしながら眠りにつきます。アッティスはオダハヴィーングのおかげでさらに勇敢になり、自信を持って行動するようになりました。

そんな中、『マチルダ・ビーンズ』という名前のキジトラ子猫が、兄弟と一緒にアシュリーさんの家へとやって来ました。「マチルダ・ビーンズは上気道感染症を患っていて、人間による看護を必要としていました。」

マチルダ・ビーンズの兄弟はすぐに身体を回復させましたが、マチルダ・ビーンズだけは多くの健康問題と戦い続けていました。「マチルダ・ビーンズが病気を乗り越えるには約1ヶ月の治療が必要でした。彼女には酸素吸入による治療、ネブライザー(鼻や喉の炎症を抑える薬剤を超音波によって細かい霧状にして放出する機器)による治療、非常に強力な抗生物質による治療、目薬や点鼻薬による治療が必要でした。そんな状況にもかかわらず、彼女は生きたいという強い意志を持っていて、病気と戦い続けました。」

そしてついにマチルダ・ビーンズは快方へと向かい始め、それに伴って好奇心が旺盛になっていきました。その後、マチルダ・ビーンズが友達と遊ぶことを熱望するようになったため、アシュリーさんはアッティスとオダハヴィーングを紹介しました。すると3匹は一瞬で結ばれて、一緒になって遊び始めたのです。

「彼らは最初から強く結びつきました。彼らはお互いに補完し合っていて、私の家にたくさんの喜びを運んできてくれました。」

その後、3匹は十分に成長し、里子に出られるようになりました。これまで3匹の姿を見てきたアシュリーさんは、3匹が一緒の家に行くことを強く望みましたが、それがとても難しいことだということを知っていました。

それから数週間後、里親申請書を受け取ったアシュリーさんは非常に驚きました。何と3匹を一緒に引き取りたいという家族が現れたのです!

それはまさにアシュリーさんが心から望んでいたことでした。

「私は3匹を一緒に引き取りたいという家族に会って話をしているうちに、思わず泣いてしまいました。」

その後、家族は3匹を自宅に連れて帰り、一緒に暮らし始めました。

「私達は彼らが強い絆で結ばれていることを知り、彼らをバラバラにしたくないと強く思いました。そのため3匹を一緒に引き取ることを決めました」と家族が言いました。

新しい生活を始めたマチルダ・ビーンズは、さっそく窓辺にお気に入りの場所を見つけたようで、いつもその場所で昼寝をするようになったそうです。「マチルダ・ビーンズはアッティスやオダハヴィーングと遊んでおらず、私に寄り添っていない時は、いつも窓辺にあるお気に入りの場所でくつろいでいます。」

「私達は彼らと共に新しい旅をスタートさせました。私達は彼らと一緒の時間を過ごせることにとても興奮しています!」と家族が嬉しそうに話してくれました。

こうしてそれぞれの場所で保護された3匹の子猫達は、アシュリーさんの元で強い絆を結び、生涯の家で幸せな生活をスタートさせることができました。これからも3匹はお互いに愛情を注ぎ合いながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:bruceandfoxfosterslovemeow

This post was published on 2022/05/04