ある日、3匹の牛柄の子猫達が保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』に運ばれてきました。子猫達は生後わずか数日で、まだ目も開いていませんでした。
施設のスタッフ達は養育ボランティアのサラ・ケリーさんに子猫達のことを伝えました。するとすぐにサラさんが施設に子猫達を迎えにきて、自宅へと連れて帰り、体温調整ができる保育器の中で育て始めました。
サラさんは子猫達を温かく保ちながら、ミルクを飲ませて、24時間体制で世話を続け、寄り添うために必要なオモチャを与えました。そんなサラさんのおかげで子猫達は確実に体重を増やしていきました。
子猫達はそれぞれ『グラハム』『マル』『ハーシー』と名づけられました。そして保護から数日後、子猫達の目が開き始め、身の回りを確認することができるようになったのです。
子猫達は食欲が旺盛で、いつもたくさんのミルクを哺乳瓶から飲みました。サラさんが誰かにミルクを与え始めると、他の子猫達は順番が待ち切れなくて、大きな声で叫び始めました。子猫達はまだ幼い年齢でしたが、エネルギーに溢れていて、少しでも早く大きくなろうとしていました。
子猫達はお腹をいっぱいに満たすと、一緒にレスリングを始めて、遊び疲れると猫団子状になって眠りに落ちていきました。
子猫達はそれぞれ違う性格を持っていて、子猫達の中で一番寝ることが好きなのがマルで、最もおしゃべりなのがグラハムでした。
マルはいつも大きな音で喉をゴロゴロと鳴らしながら、幸せそうにフミフミしています。グラハムは言いたいことがたくさんあるようで、食事の時間を迎えるたびに、躊躇することなく大きな声でご飯を要求してきました。
そしてハーシーは他の2匹のお姉さんのような存在になりました。「ハーシーはグラハムに肉球を綺麗にする方法を教えていました。彼女は子猫達の中で一番小さな身体をしていますが、大きな心を持っていて、とっても積極的な子猫です」とサラさんが言いました。
子猫達はたくさんの栄養を吸収して、すぐに力強くなり、自分達の周りを歩き回るようになりました。また子猫達は好奇心が日に日に増してきて、みんなで一緒に探索に出かけるようになり、部屋のいたるところで猫のスキルを磨くようになりました。
子猫達はとても小さな赤ちゃんから、遊び好きでイタズラ好きの子猫へと変身したのです。そんな子猫達の姿はソーシャルメディアを通して、多くの人達の心をとりこにしました。
サラさんの家には元々、困っている子猫達の世話が好きな先住猫の『ティオ』が住んでいました。もちろんティアは3匹の子猫達にもすぐに愛情を注ぎ始めて、子猫達が社会化するための手伝いを始めました。
「子猫達はティオのことがすぐに気に入って、一緒に日光浴をするのが大好きになりました。」
またハーシーはティオのことを尊敬していて、何度もキャットツリーでピッタリと寄り添う姿を見せてくれたそうです。
子猫達はいつも幸せを感じていて、ゴロゴロと大きな音で喉を鳴らしながら、みんなで一緒に成長していきました。そして約2ヶ月後、子猫達は新しい生活を始める準備を整えることができたのです。
その後すぐに愛らしい子猫達は、サラさんやスタッフ達のおかげで新しい里親さんを見つけることができました。子猫達は既に生涯の家で暮らしていて、毎日を幸せいっぱいに過ごしているそうです(*´ω`*)
出典:kellyfosterkittens/lovemeow