ある日、カナダのモントリオールの複数の野良猫のコロニーから、数匹の子猫が保護されました。獣医さんの治療が必要だった子猫達は、保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に運ばれて、里子に出られるようになるまでの間、養育されることになりました。
運ばれてきた数匹の子猫達の中で、サバトラと三毛の子猫がすぐに強い絆を結びました。ふたりは別々の場所で保護され、10日ほど生まれた日が違っていましたが、まるで兄弟のように仲良くなって、いつも一緒に過ごすようになったのです。
ふたりは共に上気道感染症を患っていたため、獣医さんの検査と治療を受けました。その後、保護施設に戻ってきたふたりは、スタッフ達に『モリー(サバトラ)』『リマ(三毛猫)』と名づけられました。
「リマはとても体調が悪く、呼吸が苦しそうでした。彼女の体重は約520gで平均的な子猫よりも随分と小さな身体をしていました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんが言いました。
そんなリマを守るかのように、モリーが常に近くに留まり続け、決してそばを離れようとはしませんでした。そんな優しいモリーのおかげで、リマは徐々に身体を回復させていきました。
「母親のいない子猫達は免疫力が低く、病気に弱くなっています。そんな子猫達が路上で生活するのはとても危険なことです。幸いなことに今回保護された子猫達は、最悪の状態になる前に路上から救い出されることができました。」
保護施設で随分と元気を取り戻したリマとモリーは、引き続き養育ボランティアさんの家で世話をされて、無事に健康な状態に戻ることができました。
「ふたりは異なる性格を持っていますが、お互いのことをとても上手く補完し合っています。モリーはとても落ち着いていて、リマはとてもパワフルです。」
モリーは冒険好きのリマの後を追うのが大好きです。時々、モリーはリマにもみくちゃにされますが、温厚なモリーはどんなことをされても許してあげるそうです。
一方のリマは好奇心が旺盛で、動くもの全てに興味津々です。また冒険好きのリマは家の隅々まで探索して、養育主さんが何をしているのかをいつも知りたがっているそうです。
「ふたりはいつも一緒に寝て、お互いの世話をしています。ふたりは完全に切り離すことのできない存在です。」
そして養育が始まってから4ヶ月後、ついにふたりの夢が実現しました!
大晦日の直前にふたりを一緒に引き取りたいという家族から保護施設に連絡が入ったのです。その後、ふたりは大晦日に保護施設を旅立ち、新年を新しい家で迎えることができました。
「ふたりは別々の場所で保護されましたが、信じられないほどの絆で結ばれています。私達はふたりがこれからもずっと一緒にいられることに、大きな喜びを感じています」とセリーヌさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして路上から保護されたモリーとリマは、無事に新しい人生をスタートさせることができました。ふたりはこれからもお互いに愛情を注ぎ合いながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow
This post was published on 2021/01/02