ある夏の日のこと、カナダのモントリオールにある家の庭に、野良猫の親子が暮らし始めました。親子は庭の小屋の近くを住処にして、いつも庭で楽しい時間を過ごしていました。
この家に住む老夫婦は、愛らしい親子のことがすぐに好きになりました。そして自然と食事の世話をするようになったのです。
夫婦が親子の世話をしているうちに、季節は冬へと変わりました。モントリオールの冬はとても風が強く、最低気温が-35度にもなる極寒の地で、外で暮らす猫達にとっては非常に厳しい季節でした。
親子のことを心配した夫婦は、何度もサンルームの中に入れようとしました。しかし、まだ人間を信用していなかった親子は、夫婦が近づくとすぐに逃げて行ってしまいました。そこで夫婦はいつでもサンルームに入れるように、ドアを少しだけ開けておくことにしたのです。
しばらくすると親子は緊張しながらもサンルームの方へと近づいてきました。そして、安全を確認しながら中に入ると、置いてあった水やご飯を食べ始めたのです。
親子はサンルームに夫婦が入ってくるとすぐに逃げ出しましたが、ガラス越しであれば逃げることはありませんでした。
サンルームは風を防ぐことはできましたが、寒さはほとんど防ぐことができませんでした。そのため何とか暖かくしてあげられないかと考えた夫婦は、良いアイデアを思いついたのです。
夫婦はヒーター機能付きの照明を設置しました。これで親子を頭上から温めることができます。
どうやら親子はすぐにヒーターが気に入ったようで、暖かいソファーの上でまったりとくつろぐようになったそうです♪
そして夫婦は幸せそうな親子をガラス越しに眺めながら、いつもホッコリとした気持ちで一日を過ごしているそうです♪
こうして優しい夫婦のおかげで、猫の親子は厳しい冬を快適に過ごすことができるようになりました。もしかするとこれからさらに夫婦との距離が縮まって、家の中で一緒に暮らせる日が来るかもしれませんね(*´ω`*)
出典:trollivier/lovemeow
This post was published on 2020/12/17