ある日、カナダのアルバータに住むニシェルさんが、当時住んでいた祖父母の家の裏庭で6匹の子猫達を発見しました。
「私はその日、古い犬小屋の中で子猫達の姿を発見しました。どうやら近くに住んでいた猫が、子猫達をここに連れて来たようです」とニシェルさんが言いました。
その後、母猫は子猫達をポーチの下に移動させて、その場所で子育てを続けました。ニシェルさんは母猫が食べることに困らないように、毎日ご飯と水を運び続けたそうです。
しばらくして子猫達が離乳の時期を迎えると、ニシェルさんは子猫達にもご飯を用意するようになりました。
そんなある日のこと、予想外のことが起きました。突然、母猫が姿を消して、庭に戻って来なくなったのです。今まで母猫と共に子育てをしてきたニシェルさんでしたが、この時から子猫達を1人で育てることになりました。
「子猫達の可愛らしい姿は、いつも私の気持ちを明るくしてくれました。私は子猫達が野生に戻って欲しくなかったため、なるべく子猫達との時間を作るように心掛けました。」
「子猫達は私が仕事から帰ってくるのを毎日待っていてくれました。私はどんなに疲れた時も、子猫達の姿で元気を取り戻しました。」
その後、ニシェルさんは3匹の子猫に里親さんを見つけましたが、残りの3匹はしばらくの間、ニシェルさんや家族と一緒に暮らしました。
「私は子猫達との別れが少しでも寂しくないようにと、子猫達に名前をつけないようにしていました。でも長く一緒にいるうちに、子猫達のことを『キティー』『フラッフィー』『オレンジ』と呼ぶようになっていました。」
中でもオレンジは兄弟の中で一番内気な性格でした。「オレンジは一番気難しくて、臆病な性格でした。彼は家族以外の人達と接触するのが怖いようで、いつも少し離れたところにいました。」
その後、3匹の里親さんが見つかったため、ニシェルさんのお母さんが子猫達を連れて行くことになりました。しかし、オレンジは何かを察知したのか、すぐに物陰に隠れてしまったそうです。
その後、新しい家で暮らし始めたオレンジでしたが、元の生活が忘れられなかったようで、新しい環境に馴染むことができませんでした。そのためオレンジは再びニシェルさんの家へと返って来たのです。
ニシェルさんが帰宅した時、オレンジが以前のように嬉しそうに出迎えてくれました。オレンジは再びニシェルさんと一緒になることができて、とても幸せを感じているようでした。
「オレンジは小さい頃から兄弟の中で一番気難しい性格でした。でも一度仲良くなると、一番の甘えん坊になります。もし誰も彼を受け入れない時は、私が彼の面倒を一生見ていこうと考えていました。」
「オレンジとの出会いは、私のこれまでの人生の中で最高の出来事の1つです。私はこれから先もずっと、彼と一緒に歩んで行こうと思います。」
こうして犬小屋の中で出会った子猫達は、それぞれの家へと旅立っていきました。最後まで残ったオレンジも、ニシェルさんのおかげで大きな幸せを手に入れることができたのです。
きっとオレンジはたくさんの愛情を注いでくれるニシェルさんと共に、いつまでも幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Lunakins/lovemeow
This post was published on 2020/12/07