ある日、保護施設『ヒューメイン・レスキュー・アライアンス』が妊娠中の保護猫『シャウナ』を受け入れました。とても痩せ細っていたシャウナは、施設に来てすぐに1匹の子猫を産みました。安全な場所で出産を終えたシャウナは、常に子猫の世話に専念し、決してそばを離れようとしませんでした。
その後、養育ボランティアのスージーさんが猫の親子を自宅へと連れて帰り、静かな部屋で親子の世話を始めました。
この時のシャウナは出産時の合併症のため、ミルクを作り出すことができなくなっていました。そのためスージーさんがシャウナに代わって、2〜3時間おきにミルクを飲ませ続けたそうです。
「私とシャウナは1つのチームになって、子猫の『シェーン』の子育てを続けました」とスージーさんは言いました。
シャウナは常にシェーンの身体を綺麗に保ち、たくさんの愛情を注ぎました。また体温調整のためにシェーンの身体を包み込み、喉をゴロゴロと鳴らしながらシェーンを眠りに導きました。
シャウナは決してシェーンから遠く離れることなく、1日のほとんどをシェーンを抱きしめながら過ごしていました。
その後、シェーンが歩き始めると、シャウナは常にシェーンの姿を追うようになりました。そしてシェーンが少し離れた場所まで行くと、すぐに駆け寄ってきて、自分達のベッドに連れ戻すそうです。
「シャウナはいつもシェーンのことを気にかけています。私がシェーンにミルクを飲ませている時も、シャウナは常にシェーンに危険がないかを注意深く観察しています。」
「そしてミルクの時間が終わるとすぐに、シャウナはシェーンに話し掛けて、私の手からシェーンを連れ出し、自分達のベッドに連れて行きます。」
出産後しばらく体調が優れなかったシャウナでしたが、獣医さんの治療とスージーさんの看護で、無事に体調を回復させることができました。
そしてシャウナがミルクを出せるようになると、シェーンはすぐに哺乳瓶への興味を無くしました。シェーンは一日中シャウナと過ごすようになり、離乳食が食べられるほどに成長しても、シャウナのミルクを飲み続けました。
いつも一緒のシャウナとシェーンは、誰もが驚くほどの深い絆を共有しているのです。
シャウナは常にシェーンを大切に想い、一緒にいることに幸せを感じています。そしてシェーンはこのままずっと子猫のままでいたいかのように、いつもシャウナにしがみついているそうです。
「シェーンの瞳は成長と共に青から黄緑に変わってきました。シェーンは本当にお母さんにそっくりです。」
その後、シェーンが里子に出られるくらいに成長すると、一組の家族がシャウナとシェーンの元を訪れました。そして家族は愛らしい親子の姿に一目惚れしました。
「家族は一瞬で親子に魅了されました。私はふたりがずっと一緒に暮らしていけることに、大きな喜びを感じました。」
その後、親子は家族の元に旅立ち、そこで『ジャスミン』と『ラジャ』に改名されました。
これまでずっと長い道のりを歩んできた親子は、ついに生涯の家に辿り着くことができたのです。
「シェーンは片手に収まるほどの小さな子猫から、フワフワの元気いっぱいの子猫に成長しました。彼はとってもハグ好きで、抱っこされると幸せそうに喉を鳴らし始めます。」
そして、とても痩せ細っていたシャウナは、美しい毛並みの猫になりました。シャウナは相変わらず唯一の我が子を甘やかし続け、決してお母さんを止めることはありません。
こうして深い絆で結ばれた親子は、生涯の家で新しい生活をスタートさせました。いつも一緒のシャウナとシェーンは、これからもお互いにピッタリと寄り添いながら、たくさんの愛情を注ぎ合っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:dcfostermomsusie/lovemeow
This post was published on 2019/12/11